〈 車両は「日本車輛製造」(名古屋市)が製造 〉
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10/22(月) 毎日新聞
<台湾特急脱線>子供5人犠牲 事故前、運転士「機械故障」
【宜蘭(台湾北東部)福岡静哉】台湾北東部・宜蘭県で21日、台湾鉄道の特急「普悠瑪(プユマ)」号が脱線し乗客366人中18人が死亡した事故は、負傷者がさらに増え計187人となった。うち10人は重傷。台湾鉄道は22日午前の記者会見で、事故発生の約30分前から「機械の故障が起きた」と何度か運転士から連絡があったことを明らかにした。車両の異常による事故の可能性もあるとみて、警察当局などが原因を調べている。
台湾メディアによると、死者には研修旅行中の中学生や9歳男児ら子供が少なくとも5人含まれている。台湾鉄道は22日早朝、脱線した車両の撤去作業を終え、列車の運行を再開した。
現場は宜蘭県蘇澳の新馬駅近く。進行方向に向かって右にカーブしている箇所で、8両編成の車両すべてが脱線し、少なくとも5両が横転した。事故車両は当時、時速130~140キロで走行し、制限時速を大幅に超えていたと報じられている。運転士は運転歴5年。車両は「日本車輛製造」(名古屋市)が製造した。
事故に遭った親戚から話を聞いた董小羚さん(44)によると、事故前に車内の電灯が消え列車が停止することを3回繰り返したという。電気系統に異常が起きた可能性がある。
董さんは父やおじら親族8人と友人1人が死亡し「どうしてこんなことになったのか」と涙を流した。
台湾の蔡英文総統は22日早朝、現場を視察した。
【写真特集】脱線事故で横転した車両
脱線した列車のガラスを割って車内に入り、捜索する救急隊員ら=台湾北東部・宜蘭県蘇澳で2018年10月22日午前0時25分、福岡静哉撮影