■防災ヘリ墜落 9人が死亡、現場映像を専門家が分析

13日 16時23分



■時速約30キロから約145キロまで急加速

毎日新聞2018年8月13日 20時06分


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10日の「はるな」を巡る動き

<午前>

11日開通予定の群馬、新潟、長野県の稜線を結ぶ登山ルート「ぐんま県境稜線トレイル」の視察のため飛行。

 9時15分 前橋市内のヘリポートを防災航空隊員ら4人を乗せ出発

 9時30分ごろ 地元消防署員5人が加わり、9人を乗せ西吾妻福祉病院を離陸

 9時59分 急旋回

10時 1分 GPSの通信が途絶える

10時40分 群馬県防災航空隊が通信断絶を確認

11時48分 県が県警に捜索を依頼

<午後>

 0時50分 県警ヘリが捜索のため離陸

 1時43分 県が自衛隊に災害派遣要請

 2時43分 自衛隊ヘリが「はるな」の残骸を発見



13日
 
10時42分

 群馬県の防災ヘリコプターが墜落した事故で、このヘリコプターが墜落する直前に時速30キロから145キロに速度を急上昇させるなど、異常な飛行を繰り返していたことが分かりました。

 この事故は群馬県の防災ヘリ「はるな」が10日午前、群馬県の横手山に墜落し、機長の天海紀幸さん(57)や群馬県防災航空隊の岡朗大さん(38)ら乗っていた9人全員が死亡したものです。

 群馬県によりますと、はるなは、墜落する2分前に急旋回しましたが、その直後から速度を時速20キロから75キロの間で繰り返し上げ下げしていたことがGPSの運航記録から分かりました。そして、墜落の直前には時速30キロから145キロに速度を急上昇させていたということです。国の運輸安全委員会は事故原因につながる動きとみて調べています。



■防災ヘリ、たびたび死亡事故
毎日新聞2018年8月10日 21時08分(最終更新 8月10日 23時30分)


 群馬、長野県境の山中で10日、墜落しているのが見つかった群馬県防災ヘリコプター。今回の事故を含め、公的機関のヘリが墜落して乗員が死亡する事故は過去にもたびたび発生している。


 2009年9月、岐阜県の防災ヘリが活動中に岩壁に接触して墜落し、乗員3人が死亡。10年8月には、海上保安庁のヘリが香川県沖で島の送電線に接触して墜落し、乗員全員が死亡した。17年3月にも、長野県の消防防災ヘリが同県松本市の山中に墜落し、乗員9人全員が死亡した。これら三つの事故はいずれも、今回の事故機と同型だった。

 とりわけ防災ヘリは、気象が刻々と変化する山岳地帯で活動することもあり、死亡事故が相次いでいる。09年に起きた岐阜県防災ヘリの死亡事故は、ヘリの高度が下がり主回転翼(メインローター)が岩壁に接触した可能性が高い。運輸安全委員会は原因について、山岳地帯特有の気流の乱れやエンジンの出力不足を指摘した。

 総務省消防庁は今年3月、長野県の防災ヘリ事故などを受け、操縦士2人が搭乗して1人が操縦に専念し、もう1人が周辺監視役を担う「ダブルパイロット制」を安全対策として推奨していた。




■山中に墜落した群馬県防災ヘリとみられる機体=2018年8月10日午後3時8分、群馬・草津白根山付近、朝日新聞社ヘリから、長島一浩撮影




■8/11(土) 21:03 掲載

防災ヘリ墜落現場での活動を終え、険しい表情で引き揚げる消防隊員ら=長野県山ノ内町で2018年8月11日午後1時44分、手塚耕一郎撮影(毎日新聞)

<群馬ヘリ墜落>もっと早く救出活動も 通信途絶え3時間

 墜落した群馬県の防災ヘリコプター「はるな」の機体に装着されていた全地球測位システム(GPS)の通信が途絶えてから、救助活動が始まるまで約3時間かかっていたことが、同県への取材で判明した。小見洋・県消防保安課長は「もっと早く救出活動をできた可能性がある。反省すべきところがある」と話している。(毎日新聞)




■防災ヘリの位置情報消失、40分気付かず
2018/8/11 20:05

 群馬県の防災ヘリコプター墜落事故で、県は衛星利用測位システム(GPS)を用いた位置情報の通信がヘリから途絶えたことに約40分気付かず、県警ヘリが捜索に出発するのに3時間近くを要していたことが11日、県への取材で分かった。

共同通信


“9人搭乗”防災ヘリが墜落、「4月にエンジン不調」
 10日 23時40分TBSNEWS

 群馬と長野の県境付近で9人が搭乗した群馬県の防災ヘリが墜落、2人の死亡が確認されています。墜落した機体は今年4月、エンジンに不調が見つかり、修理をしていたということです。事故との関係はあるのでしょうか。

■「低空飛行で『ボー』のすごい音が鳴り…」
毎日新聞2018年8月10日 21時29分


目撃者「手届くぐらい低空飛行していた」 防災ヘリ墜落
2018年8月10日18時51分

群馬県の草津白根山付近で消息を絶った群馬県の防災ヘリ。墜落したとみられる機体が見つかった現場の付近からは、このヘリのものとみられる複数の目撃情報が寄せられている。

群馬県防災ヘリが墜落、2人死亡を確認 草津白根山付近
 「だいぶ低空で飛んでいた」。現場に近い長野県山ノ内町の渋峠ホテルの児玉英之専務(47)は午前10時ごろ、「ババババ」という爆音を聞いてホテルの玄関に出た。「長野県側から群馬県側に向かってヘリが飛んでいた。手が届くぐらいの感じがした」と話す。

 あまりに低空飛行だったため、何かの捜索か撮影かと感じたという。煙などは出ていなかったといい、群馬県の防災ヘリが行方不明になっていると聞き、「まさか、こうなるとは……」と驚いた様子だった。

 このホテルの近くにあるカフェの男性は「午前中から雲が多かった」と話した。

 群馬県防災航空隊によると、同隊の4人が乗ったヘリは午前9時35分、同県長野原町の西吾妻福祉病院で吾妻広域消防本部の職員5人を乗せたあと、長野県境付近で午前10時ごろに消息を絶った。

 ヘリを操縦していたのは、運航を委託している東邦航空のベテランパイロットだという。同隊職員の一人は「防災ヘリの操縦は危険な場所でも対応できるだけの高度なテクニックが要求される。機長には、それを任されるだけの能力があるということ。(墜落は)ありえないことだ」と話した。



<群馬>9人搭乗の防災ヘリ墜落 県境山中で発見
8/10(金) 15:10配信

 10日午前10時ごろ、群馬県草津町の草津白根山付近の上空を飛行していた県防災ヘリコプター「はるな」が行方不明になり、午後3時ごろ、群馬、長野県境の山中で墜落しているのが見つかった。県によると、ヘリには県所属の防災航空隊員と消防署員ら計9人が乗っていた。

【写真特集】群馬県の防災ヘリ

 県によると、ヘリは11日開通予定の群馬、新潟、長野県の稜線を結ぶ登山ルート「ぐんま県境稜線トレイル」の視察のため飛行していた。10日午前9時15分に前橋市内のヘリポートを防災航空隊員ら4人を乗せ出発。午前9時35分ごろ長野原町の西吾妻福祉病院のヘリポートで地元消防署員5人が加わり離陸した。

 午前10時25分に病院に戻ってくる予定だったが、草津白根山付近の上空で交信が途絶えたという。




■群馬で消息絶ったヘリか 山中に“機体”
8/10(金) 14:55配信 日テレNEWS24