ヨウ素剤 27日から配布へ

NHKNEWS 05月17日 11時32分

川内原子力発電所での事故に備えた対策として、県が新たに30キロ圏内に住む要支援者などを対象に事前配布することを決めていたヨウ素剤について、今月27日にいちき串木野市から配布を始めることになりました。

川内原発の事故に備えた対策として、県と薩摩川内市は国の指針に基づいて、甲状腺の被ばくを防ぐ効果があるヨウ素剤を原発から5キロ圏内に住む住民に配布しています。

県はこの対策をさらに強化しようと、ヨウ素剤の事前配布を原発から30キロ圏内の7市2町に拡大し、先月から事前申請を受け付けていました。

その結果、今月10日までに7市2町合わせて1172世帯、2269人が事前配布を希望しているということで、今月27日からいちき串木野市の住民を対象に説明会を開き、配布を始めることを決めました。

配布の対象は、放射能漏れなどの事故やトラブルが起きた場合にすぐにヨウ素剤を受け取ることができない、高齢者や障害のある人などに限られていて、説明会で保健師の問診を受けたうえで配布されることになっています。

県は薩摩川内市、日置市、出水市などほかの自治体についても今後日程を決めたうえで、事前に申請した住民を対象に順次説明会を開き、配布する予定です。