白龍のマンション建設反対運動で起きた事件(奥田氏不当逮捕事件)

 私たちの住環境を破壊するマンション建設反対運動をすることはいけない事でしょうか?
 私が14日間拘束されていたときに、自宅と経営する薬局に家宅捜索に来た刑事が「ご主人はやってはいけないことをしたんだ」と言ったそうです。私は罪を犯すようなことは絶対にしてません。しかし両手で現場監督の胸を突いてダンプカーに接触させたということで暴行で逮捕されました。
 現在、保釈の身で公判中です。第1回公判は昨年12月27日に行われ、今回3月14日に第2回公判がありました。第2回公判では被害者とされる工事現場監督と(その工事現場が雇った)目撃者とされる警備員への尋問でした。公判の中、現場監督はダンプカーに右肩が痛かったと証言している。一方、医師からは左肩打撲として診断書が提出されているのだ。こんなことがあるのでしょうか。
 また事件当日は早く仕事を終わり、自分で車を運転して帰宅し、家で食事をとったと証言している。しかし実際には(肩が痛いとされているにも拘われず)同僚とお酒を飲みに行き代行運転で帰宅していたことが弁護士の追及により判明し、嘘だったと認めました。
 そして、はっきりとは見ていないという警備員は、被告は両手の平で現場監督を突いたと証言はしていますが、その前後は何も見ていないと答えています。本当に突いたところを見ていたのでしょうか。やはり何も見ていないのではないでしょうか。
 今後、私の弁護団は検察が提出した私が暴行をしたとする監視カメラの映像を反対に暴力がなかったとする証拠として映像鑑定を第三者に依頼していきます。なぜこんな映像を見て警察は私を現行犯逮捕したのでしょうか。
 マンション反対運動をしている私に対する弾圧ではないでしょうか。こんな事では誰もマンション反対運動はできなくなります。絶対に許すことはできません。
 どうか皆様ご支援よろしくお願いします。

 ー・-・-・-・-・-・-・-


マンション建設反対の住民が工事関係者を突き飛ばしたとされた事件 名古屋地裁が無罪判決

2/13(火) 19:04配信


 マンション建設の反対を訴えた住民グループの代表が工事関係者を突き飛ばしたとして、逮捕・起訴された事件の裁判。名古屋地裁は13日「無罪」を言い渡しました。

 名古屋市瑞穂区の奥田恭正さん(61)は一昨年10月、自宅前のマンション建設現場で工事の現場責任者の男性(当時55)の胸を両手で突き飛ばし、ダンプカーに接触させる暴行を加えたとして逮捕。さらに起訴されていました。

 奥田さんは自宅近くのマンション建設の反対を訴える住民グループの代表で、これまでの裁判で「暴行を加えた事実はない」「逮捕、起訴は住民運動への弾圧だ」として、一貫して無罪を主張していました。

 13日の判決で名古屋地裁は「防犯カメラの映像では被告が両腕をほどいた様子は認められず、工事責任者の証言に曖昧さがある」と指摘。その上で「事実を認めるに足りる証拠はなく犯罪の証明がない」などとして奥田さんに無罪判決を言い渡しました。

 無罪判決後、奥田さんは「住民はじめ多くの皆さまの支援のおかけ。本当にありがとうございました」と話しました。


マンション建設巡る暴行で無罪
NHK 02月13日 19時00分

おととし、名古屋市瑞穂区で、マンションの建設に反対する住民グループの代表の男性が建設現場の現場監督を突き飛ばしたなどとして、暴行の罪に問われた裁判で、名古屋地方裁判所は「犯罪の事実を裏付ける証拠がない」などとして無罪を言い渡しました。

おととし10月、名古屋市瑞穂区白龍町の15階建てマンションの建設現場の前で、建設に反対する住民グループの代表、奥田恭正さん(61)が現場監督の男性の胸を両手で突き飛ばし、通りかかったダンプカーに背中を接触させたなどとして、警察にその場で逮捕され、暴行の罪に問われました。
裁判で弁護側は「暴行を加えた事実はなく、市民運動に対する弾圧だ」と無罪を主張し、検察は罰金15万円を求刑していました。

13日の判決で、名古屋地方裁判所の小川貴紀裁判官は「現場監督の証言と防犯カメラの映像には整合しないところがある。証言を全面的に信用するには合理的な疑いが残り、犯罪の事実を裏付ける証拠もない」として、無罪を言い渡しました。
会見で奥田さんは「無罪と聞いてほっとしています」と話し、弁護団は「住民が住環境を守るために反対運動をするのは当たり前で、警察の逮捕は市民運動に対する弾圧だ」と述べました。
名古屋地方検察庁は「判決内容を検討し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」としています。




マンション反対の男性無罪 運動中、暴行罪に問われ 名古屋地裁判決 
日経新聞 2018/2/13 21:39

 名古屋市瑞穂区のマンション建設に反対する運動中に、現場責任者の男性を突き飛ばし、ダンプカーと接触させたなどとして、暴行罪に問われた反対運動のリーダー格の薬剤師、奥田恭正被告(61)=同区=に、名古屋地裁(小川貴紀裁判官)は13日、「被害男性の証言を全面的には信用できない」として無罪(求刑罰金15万円)の判決を言い渡した。

 男性は「奥田被告に両手で押された」と主張したが、小川裁判官は判決理由で「現場を撮影していた防犯カメラの画像記録からは、被告が両腕を組んでいたことが認められ、証言と整合しない」と指摘した。

 奥田被告は2016年10月7日、瑞穂区のマンション建設現場で現場責任者の男性ともみ合いとなり、両手で男性の胸を突き転倒させ、後方を走る徐行中のダンプカーと接触させたとして、愛知県警に現行犯逮捕され、その後起訴されていた。

 判決後に奥田被告は「無罪と聞いてほっとした」と話した。国田武二郎弁護士は「暴行がなかったのであれば、男性は意図的に倒れたはずだ。判決はその点を判断しておらず、若干の不満がある」と述べた。

 名古屋地検の新田智昭次席検事は「上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とコメントした。

〔共同〕