NHKNWES 1月18日 18時06分
裁判所庁舎のエレベーターでアスベスト検出 東京 霞が関
東京・霞が関の裁判所の庁舎で、エレベーターが上下に動く「シャフト」と呼ばれる空間からアスベストが検出され、東京高等裁判所は、エレベーターのうちおよそ半数を停止してシャフト内の清掃などを行っています。
東京地方裁判所や東京高等裁判所などがある東京・霞が関の庁舎では、アスベストを含む建材が使われているため定期的にアスベストの調査が行われていて、東京高裁によりますと、先月、エレベーターが上下に動くシャフトと呼ばれる空間からアスベストの可能性がある繊維が検出されました。
このため今月10日から19基のエレベーターのうち18基を停止して詳しく調べた結果、繊維はアスベストだと確認され、最大で空気1リットル当たり15.1本のアスベストが検出されたということです。
アスベストの空気中の濃度について国の基準はありませんが、環境省の飛散対策マニュアルでは、空気1リットル当たり1本以上のアスベストが検出された場合は対策を取ることが求められています。
東京高等裁判所は、濃度が比較的高かったところを中心に8基のエレベーターを引き続き停止してシャフト内の清掃を行い、今後の対応を検討するとしています。