米ホノルルの高層住宅ビルで火災、3人死亡 火元は26階

2017.07.15 Sat posted at 15:46 JST

(CNN) 米ハワイ州ホノルルにある高層ビル内で14日夜、大規模な火災が発生し、同市のカーク・コールドウェル市長は少なくとも3人が死亡したと報告した。犠牲者の遺体は火元とされる26階で発見された。

同市長によると、火災は現地時間の14日午後2時15分(日本時間15日午前9時15分)ごろ、「マルコポーロ・アパートメンツ」の26階部分で発生。ビルはカピオラニ通り沿いに立地し、コンドミニアムやアパート計538室がある。市長はツイッター上で、火事は同日午後7時前に鎮火したと宣言した。
消防士約100人が鎮火作業に努め、入居者の退避に当たっていた。地元消防署の責任者は「火災が起きている階への接近が難航している」と認めていた。

ビルの入居者は当初、26階の他、27、28両階にも延焼したと証言していた。出火原因は伝えられていない。出火時にビル内にいた入居者らの人数も明らかでない。
当局者は26階部分に防火用のスプリンクラー設備はなかったと指摘。消防署の責任者は、スプリンクラーがあれば火元の場所で食い止められたと述べた。

地元のCNN系列局KHONは、入居者の一部が煙を吸い込み手当てを受けたと伝えた。少なくとも3人が病院へ搬送された。
入居者はCNNの取材に、上位階の入居者が助けを求めて叫ぶのが聞こえたと証言した。
同ビルの警備担当者によると、消防士や警官が入居者の捜索作業で各室ごとに調べている。
火災を目撃したツアーガイド業の男性はCNNに、「最初は煙だったが、火勢が拡大する一方となった」とし、「窓からは炎が噴き出し、バルコニーには行き場を失ったとみられる人間がいた」と振り返った。

火災を目撃したツアーガイド業の男性はCNNに、「最初は煙だったが、火勢が拡大する一方となった」とし、「窓からは炎が噴き出し、バルコニーには行き場を失ったとみられる人間がいた」と振り返った。