1.同封樹脂、破裂原因か 機構が報告、放射線でガス発生
http://mainichi.jp/articles/20170623/ddm/012/040/087000c
 毎日新聞2017年6月23日 東京朝刊

 放射性物質が入ったビニール袋が破裂したのは、中に入っていた樹脂が原因となった可能性があることが22日分かった。
 原子力機構が文部科学省の特命チームに報告した。詳しい分析を進めるという。
 原子力機構によると、この樹脂は塗料や接着剤などに使う「エポキシ樹脂」。
 プルトニウムなどが出す放射線で分解され、ガスが発生した可能性がある。
 通常、プルトニウムなどを実験で使用する場合、この樹脂で2センチ四方の平らな形に固める。
 1991年、実験した職員(既に退職)に聞き取り調査したところ、樹脂もそのまま袋に入れたと話したという。
 原子力機構は、破裂した袋の中身はまだ分析していない。
 7月下旬をめどに原子力規制委員会などに、事故原因を報告する予定。【酒造唯】

 
2.以前、3mSv/時を計測していた

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23HC3_T20C17A6CC1000/
 原子力機構、保安規定違反か 被曝事故、作業届作らず

 日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で起きた被曝(ひばく)事故で、原子力規制委員会は23日、同センターに2回目の立ち入り検査をした。
  一定量の被曝の恐れがある場合に届け出る書類がないことなどが新たに分かった。
  原子炉等規制法に基づく保安規定違反の疑いがあるという。

 調査の結果、同センターが1~3月に放射性物質の入った容器を扱う作業をしており、その際、毎時3ミリシーベルトの放射線量を計測していたことが判明した。

 規定では1回の作業で1ミリシーベルト以上の被曝の可能性がある場合、放射線作業届という書類を作る必要がある。
  原子力機構は1~3月の経験があったのに、今月6日の今回の作業で放射線作業届を作っていなかった

 また同機構は放射性物質の容器の中身を詰め替える作業について、作業計画で「点検」や「汚染検査」と記していた。記述が不十分な可能性がある。

 規則では、通常と異なる作業をする際には別に作業計画を作る必要がある。
 今回は20年以上放置した容器を開ける作業で、規制委は通常と異なるものとして計画を出す必要性も指摘している。

3.「おっかなびっくり作業していた」
 https://mainichi.jp/articles/20170624/ddm/012/040/109000c
 毎日新聞2017年6月24日 東京朝刊

 「袋の劣化認識」 原子力機構説明
 日本原子力研究開発機構・大洗研究開発センター(茨城県大洗町)の作業員被ばく事故で、原子力規制庁の聞き取りに同機構が「(破裂した核燃料物質入りの)ビニール袋の劣化を認識し、おっかなびっくり作業していた」と説明していることが分かった。
 規制委は安全管理が不十分だったとみて調べている。
 23日に実施した規制庁の2度目の立ち入り検査で明らかになった。【鈴木理之】

4.茨城県に報告書提出
 http://www.yomiuri.co.jp/science/20170624-OYT1T50014.html?from=yartcl_blist
 6月24日 10時11分 読売新聞