繰り返される警官による凶悪殺人事件
 
 
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<福岡母子3人殺害>警官の殺人事件、過去にも繰り返し
6/8(木) 22:12配信 毎日新聞

<福岡母子3人殺害>警官の殺人事件、過去にも繰り返し

 ◇福岡県警、妻殺害容疑で、夫の巡査部長を逮捕
 福岡県小郡市小板井の民家で母子3人の遺体が見つかった事件。県警が8日、3人のうち母親で主婦の中田由紀子さん(38)を殺害したとして殺人容疑で逮捕したのは、由紀子さんの夫で県警通信指令課の巡査部長、中田充容疑者(38)だった。治安を守るべき警察官による殺人事件は過去にも繰り返し起きている。拳銃や制服が悪用されたケースもあり、そのたびに社会に大きな衝撃を与えた。
 1978年に東京都世田谷区で起きた事件では、警視庁北沢署の巡査(20)が女子大生(22)のアパートに制服姿で押し入り、乱暴しようとして殺害。警察の威信は地に落ちたと厳しく指弾された。
 2007年には、東京都国分寺市で警視庁立川署の巡査長(40)が好意を寄せていた飲食店員の女性(32)宅に制服姿で上がり込み、女性を射殺して自殺した。貸与されていた拳銃が使用され、社会問題になった。
 警察は発生のたびに「再発防止」を強調するが、なかなか徹底できないのが現状だ。15年1月には大阪市で、大阪府警阿倍野署の巡査長(26)が結婚したことを隠して交際していた社会福祉士の女性(23)を殺害した。
 同年9月には埼玉県朝霞市で、県警浦和署の巡査部長(31)が元タクシー運転手の男性(58)方に侵入。男性を絞殺して現金約117万円などを奪う強盗殺人事件を起こした(いずれの肩書、年齢も当時)。【中村敦茂】
 
 ◇警察官による殺人事件
1978年 1月 警視庁北沢署巡査(20)がパトロール中に女子大生(22)方に押し入り、暴行しようとして抵抗され絞殺
  83年 9月 大阪府警淀川署巡査部長(34)が交際相手の女性(27)を射殺
  89年12月 愛知県警愛知署巡査長(36)が酒に酔い、口論になった男性(42)を絞殺
2000年12月 神奈川県警音楽隊の警部補(42)が同僚の女性隊員(28)をナイフで殺害後に自殺
  07年 8月 警視庁立川署巡査長(40)が飲食店従業員の女性(32)を射殺後に拳銃自殺
  14年 4月 警視庁蔵前署巡査(24)が交際していた女性警察官(24)を包丁で殺害後に自殺
  15年 1月 大阪府警阿倍野署巡査長(26)が交際していた女性(23)を絞殺
  15年 9月 埼玉県警浦和署の巡査部長(31)が元タクシー運転手の男性(58)方に侵入。男性を絞殺し現金などを奪う
※肩書、年齢はいずれも当時