たんぽぽ舎です。【TMM:No2935】2016年11月17日(木)地震と原発事故情報
 ▼ 【原子力防災訓練/泊村村民からの情報】報告
   問題点:避難者に対するスクリーニング(体表放射線測定)や車の洗浄もなく
道民視察団:マシオン恵美香

 現在、11月13.14日に行われた原子力防災訓練の視察団の報告をまとめているところですが、以下に視察内容とは別に、泊原発立地自治体住民の避難訓練関連情報をお知らせします。

 【原子力防災訓練で一時避難所への移動をした泊村村民からの情報】
 ◎訓練実施については、泊村役場からの文書で参加希望の募集があった。
 参加可能な住民は、バスか自家用車どちらで参観するか事前に役場に届け出た。
 数日後に職員が参加すると申し出た村民宅を訪問、首からかけるタイプの参加証、車による避難をしたと記す自宅に貼るためのステッカー、説明する文書など一式を受け取ると共に、口頭で避難訓練の流れなどの説明を受けた。


 配布された文書には、交通費(ガソリン代、高速料金)の支給について記されていた。
 文書への記載はなかったが、住民からの質問に対し、「原子力避難訓練に参観すると5000円の日当が来月以降に支給される」と村役場の職員が口頭で答えた。
 泊村では支給されるとお知らせがあったが、共和町ではそのような話は聞いていない。

 ◎原子力防災訓練開始のお知らせは村内有線街頭放送があった。
 初日は8:30に第一報、8時45分に携帯電話に防災情報の警告情報として連絡があった。1度目は日本語、その後、2度目のお知らせは英文だった。

 ※道民視察団がとまりん館に居た14:30に丁度、数度目の役場からの街頭放送があり、「要配慮者は高台に避難を開始、一般住民は屋内退避するよう」アナウンスがあった。

 ◎中学生、小学生、保育園児は公の訓練業務として行った。

 ◎一時避難所(指定された一時避難所の札幌市南区アパホテル)で食べた食事はカレーライスで、ミネラルウォーターが無料で支給された。

 <以下は問題点の指摘>
 泊村からの避難者に対するスクリーニング(体表放射線測定)や車の洗浄もなく、いきなり札幌市南区の一時避難所へ向かった。

 今回の避難訓練では泊村民に対し、洗浄水の浄化設備もなかった

 中学生、小学生、保育園児の順で、一時避難所のホテルに、スクリーニングなどのチェックなく入ったが、実際の避難では、他自治体に「放射能を持ち込んだ」ことになりはしないか?

 ※参考 『ホッカイドウニュース | UHB:北海道文化放送』
http://uhb.jp/news/?id=555