「再処理からも撤退を」原子力関連予算調査へ
自民行革本部 国民負担の説明要求
自民党の行政改革推進本部(本部長・河野太郎前行政改革担当相) は週明けから、 政府の原子力政策の関連予算について調査を本格化させる。
政府は関係閣僚会議で高速増殖原型炉「もんじゅ」( 福井県敦賀市)を廃炉する一方で、核燃料サイクル維持の方向を打ち出したが、 党行革本部は事業を個別に洗い出し、 国民に合理的な説明ができない場合は来年度予算への計上を認めず、各省庁に見直しを迫る方針だ。(中略)
河野太郎行革本部長に聞く
-政府方針をどう見る。
「もんじゅだけでなく、 再処理を含めた核燃料サイクル全体をやめるべきだ。政府は使用済み核燃料を再処理し通常の原発で再利用する『 プルサーマル』を核燃料サイクルの柱の1つに位置づけるが、 コストが高い。
フランスと共同で進める高速炉『ASTRID』計画も、 どこまで可能性があるのか分からない。(核燃サイクル維持という) 虚構のためにいくらカネをかけるのか」(中略)
-日本が保有するプルトニウムは、 原爆数千発分とされる約48トン。
核燃サイクルで消費する前提が崩れれば、 国際社会から疑惑の目を向けられかねない。
「余剰分は、 軍事転用できないよう高レベル放射性廃棄物と混ぜて捨てるしかない」 (中略)
-党行革推進本部では原子力関連予算をどう扱う。
「もんじゅに関する関係閣僚会議に、 廃炉にかかる費用の見積もりが公式に示されなかった。行革本部は、 核燃サイクルや地方への交付金を含む原子力行政にいくら費やしたかを洗い出す。 来年度予算編成では、国民に合理的に説明できないものは認めない」
自民行革本部 国民負担の説明要求
自民党の行政改革推進本部(本部長・河野太郎前行政改革担当相) は週明けから、 政府の原子力政策の関連予算について調査を本格化させる。
政府は関係閣僚会議で高速増殖原型炉「もんじゅ」( 福井県敦賀市)を廃炉する一方で、核燃料サイクル維持の方向を打ち出したが、 党行革本部は事業を個別に洗い出し、 国民に合理的な説明ができない場合は来年度予算への計上を認めず、各省庁に見直しを迫る方針だ。(中略)
河野太郎行革本部長に聞く
-政府方針をどう見る。
「もんじゅだけでなく、 再処理を含めた核燃料サイクル全体をやめるべきだ。政府は使用済み核燃料を再処理し通常の原発で再利用する『 プルサーマル』を核燃料サイクルの柱の1つに位置づけるが、 コストが高い。
フランスと共同で進める高速炉『ASTRID』計画も、 どこまで可能性があるのか分からない。(核燃サイクル維持という) 虚構のためにいくらカネをかけるのか」(中略)
-日本が保有するプルトニウムは、 原爆数千発分とされる約48トン。
核燃サイクルで消費する前提が崩れれば、 国際社会から疑惑の目を向けられかねない。
「余剰分は、 軍事転用できないよう高レベル放射性廃棄物と混ぜて捨てるしかない」 (中略)
-党行革推進本部では原子力関連予算をどう扱う。
「もんじゅに関する関係閣僚会議に、 廃炉にかかる費用の見積もりが公式に示されなかった。行革本部は、 核燃サイクルや地方への交付金を含む原子力行政にいくら費やしたかを洗い出す。 来年度予算編成では、国民に合理的に説明できないものは認めない」
(9月24日東京新聞朝刊2面より抜粋)