高校生だけの労組結成=バイト先の違法労働解決へ

 賃金の一部未払いなどアルバイト先の労働問題を解決しようと、高校生だけでつくる労働組合「首都圏高校生ユニオン」が27日、東京都内で結成された。メンバーらは厚生労働省で記者会見を開き、「テスト前でも出勤を強要される。同じように悩む高校生を支援したい」と意気込みを語った。

 結成したのは、東京都と千葉県の高校生5人。都内の定時制高校2年の女子生徒(17)は、以前働いていたコンビニで15分未満の賃金が切り捨てられ支払われなかった。テスト前に休みたいと店長に申し出ると、「あなたが抜けると他の人に迷惑が掛かる」と出勤を強要されたという。

 飲食店でアルバイトする千葉県の高校2年の男子生徒(16)も労働時間が1分単位で計算されず、制服に着替える時間も省かれていた。深夜労働を強いられる同級生もいるといい、「もっとつらい思いをしている人もいるので、自分から声を上げた」と訴えた。

 同ユニオンは非正規労働者らを支援する「首都圏青年ユニオン」の協力を得て、団体交渉などで個別に待遇改善を図るほか、電話相談なども行う方針。加入資格は首都圏在住の高校生で、組合費は月額500円。

(2015/08/27-14:48) 2015/08/27-14:48  

    http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2015082700515