6月17日(水)10時~ 台東区議会 産業建設委員会で陳情審査 傍聴してください

 松が谷3丁目: 陳情に至った経緯について

 建築主は現時点で、野村不動産(株)になっておりますが、それに先立って用地の取得・権利整理などについて「(株)グローブマネージメント」(以下グ社)あるいは「グローブ建築設計(株)」なる会社が介在し、前述の、建築に先立った台東区中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例を根拠とする説明会の開催などの窓口となっておりましたが、このグ社と野村不動産(株)の間でしかるべき対応の検討がなされず、前述のとおり、建築計画への疑義・修正の折衝、工事の安全確保に関する検討・工事協定などの検討について、建設的な応答が全くなされることなく、工事のみが建築確認を経て強行に着工されております。
 このグ社関係の開発では、区内寿2丁目でも同様の係争を招いており当該計画と同様の経過を仄聞しており、この事業者側会社の不誠実な対応については、近隣住民として強い憤りを抱いております。
 また、台東区内ではこの天空率を濫用したペンシルビル型の小規模マンション建築が同時多発的になされており、条件のひどいところでは、広幅員道路に面しておらず、東側1面接道(幅員6メートル)、残り3面は既存の家屋というような事例も散見され、これらにつきましては、台東区都市計画マスタープランに従った、区行政による妥当な建築規模への誘導が図られるべきではないかと考えます。
 ちなみに、当該・松が谷3丁目計画の敷地は、広幅員道路の後背地で「中低層/複合市街地】とされており、到底15回・45メートルの建築が推奨されるべき場所ではないものと考えます。
将来的には、ミニ開発の問題につきましても、街並みや住環境・まちなかの環境を保全する観点から、区として、しかるべき御対処・ご対応がなされるよう切望いたします。


陳情27-16
                                                   平成27年5月29日
台東区議会議長 太田雅久殿
                                        松が谷3・4丁目の住環境を守る会
                                        松が谷4丁目東栄町会 

            (仮称)松が谷3丁目建築計画についての陳情

(陳情の趣旨)
 標記の計画建物は、松が谷3丁目18番に建築されようとしている集合住宅(マンション)で、当該敷地に指定された容積率を最大限に消化するため天空率に拠る建築計画となっていることから、前面道路の幅員は約11mに過ぎないにも関わらず、高さ約45m(15階)で、かつ東西方向に板状に建設されるもので、その高さをはじめ規模の過大さ、日影・風環境の変容など周辺環境に与える影響について近隣として強い危惧を抱いております。

 特に計画建物の北側街区では、商業地域とはいいながら冬季には日照がほとんど得られなくなり、保育園や集合住宅住民にとっては大変な環境の悪化を招きます。

 また、当該建築計画の周辺道路は金竜小学校・大正小学校・駒形中学校の通学路となっており、事業者側の現時点での説明による警備員の立哨や工事車両の出入計画では、建築工事中の安全保持について強く懸念されます。さらには計画図書によれば敷地の全方位に向かって自動車の出入口が設けられており、竣工後も通学路の安全保持について強く懸念されます。

 現在、台東区中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例にもとづいた説明会の随時開催の求めや、区を仲立ちとした調整をお願い致しておりますが、
野村不動産(株)など事業者側は、計画の修正・互譲的な交渉態度はおろか、何ら誠意ある対応を見せず、諸々の交渉等は暗礁に乗り上げ、近隣の工事中の安全を担保するための工事協定書も未締結のまま工事着工し、今に至っております。

 つきましては、台東区の担当部署におかれては、前述のとおり、中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例に基づき
(1)事業者に対して責任ある、誠意ある説明会の開催の指導
(2)条例に基づいた斡旋・調整(建築規模の修正を含む)
(3)工事中の安全確保について開かれた対策の検討
(4)工事協定書の作成締結
(5)(4)に関わる個別交渉による地元コミュニティを混乱させる行為についての是正勧告など、事態の解決につき積極的にご尽力頂きたく、陳情いたします。
                                                          (以上)