NHK NEWSWEB 20131218
猪瀬都知事 辞意表明の見通し
東京都の猪瀬知事は19日、緊急の記者会見を開くことになり、この中で、大手医療法人「徳洲会」グループ側から5000万円を受け取っていた問題を受けて辞職する考えを明らかにするものとみられます。
猪瀬知事は都知事選挙の告示日直前の去年11月、「徳洲会」グループから5000万円を受け取り、ことし9月に徳洲会が東京地検特捜部などの強制捜査を受けたあと全額を返却していました。
猪瀬知事は「受け取った資金は個人的な借入金だ」と強調し、徳田毅衆議院議員から受け取った際、書いたとされる借用書を公表するなどして公職選挙法で報告が義務づけられる選挙のための資金ではなかったと繰り返し説明してきました。
猪瀬知事は「受け取った資金は個人的な借入金だ」と強調し、徳田毅衆議院議員から受け取った際、書いたとされる借用書を公表するなどして公職選挙法で報告が義務づけられる選挙のための資金ではなかったと繰り返し説明してきました。
これに対して都議会は総務委員会で集中審議を行うなどして受け取った資金への認識や返却するまでの経緯などについて猪瀬知事を追及してきましたが「猪瀬知事の説明は二転三転し信用できない」として、18日、この問題を調査する「百条委員会」を設置することを決めました。
また都議会や都庁内からは猪瀬知事の資金を巡る問題が長引けば都政が停滞し、オリンピックの開催準備やこれから本格化する新年度予算案の編成作業などに深刻な影響が出かねないと懸念する声が強まっています。
こうした状況を受け、猪瀬知事は19日午前、緊急の記者会見を開くことにしており、これ以上、都政運営を続けていくことは難しいとして辞職する考えを明らかにするものとみられます。
知事選挙の日程は
都道府県の知事が辞職する場合には、まず都道府県議会の議長に辞職願い=辞表を提出します。
その後、選挙管理委員会に辞表が通知された翌日から50日以内に後任を決める都知事選挙が行われます。
その後、選挙管理委員会に辞表が通知された翌日から50日以内に後任を決める都知事選挙が行われます。