みずほの暴力団融資
 
 労働者は法令順守を厳しく求められているのに
 
 金融ユニオンが団交で追及
 
 みずほ銀行の暴力団への融資問題への批判が広がっています。女性差別是正、定年後再雇用労働者の生活できる労働条件実現、非正規労働者の処遇改善を求めてみずほ銀行と団体交渉を行っている金融ユニオンは、11月6日に開催されて団体交渉で、この問題でも銀行の責任を追及しました。
 
 みずほの職場では「労働者が少しでもミスをすると、厳しく追及される。時間給賃金の労働者でさえも、『退職します』と言わざるを得ないほど厳しく追及されるのに、今回の問題で経営トップの責任の取り方は責任をとったうちに入らない』など経営陣に対する怒りが広がっています。
 
 金融ユニオンは、みずほ銀行の就業規則で、故意または重過失によって銀行に損害を与えた場合に、損害賠償を求めるとされている点を指摘。今回、責任ある経営陣に損害賠償を請求するのかと問いただしました。
 これに対して、銀行は「経営陣の責任追及は『第三者委員会の判断による』との回答を繰り返しました。
 
 ビラを見て組合加入
 
 金融ユニオンは女性差別是正など要求実現を目指して、職場への宣伝行動に取り組んでいます。宣伝行動は、これまでに4回行いました。(10月7日東京丸の内のみずほ銀行本店、10月9日みずほ銀行内幸町本部、11月6日渋谷事務センター、11月7日柏支店)
 このビラを見て、組合へみずほで働く労働者から相談が寄せられています。11月6日の団体交渉では、ビラを見てユニオンに加入したiさんの問題も追及しました。
 
 ひどいハラスメントの被害に遭ったIさんの問題について銀行はIさんの職場が子会社であることを楯に、対応しようとしませんでした。しかし、Iさんが直接事実を訴え、組合が重大な違反行為を指摘する中で銀行は「調査する」ことを確認しました。
 
 男女差別是正については、差別是正を求めている古河さんについて現在進行しているアクションプランを、みずほの男女差別是正の取り組みとして位置付けること、厚生労働省のガイドラインの「男女格差の可視化」に基づき役職の男女比率等の開示を求めました。
 
金融のなかま 2013年11月10日 第1452号