<福島第1原発>別の井戸で90万ベクレル検出

毎日新聞 7月5日(金)21時54分配信
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福島第1原発2号機(右)の原子炉建屋=福島県大熊町で2013年6月11日午後0時7分、木葉健二撮影
 
東京電力は5日、福島第1原発2号機タービン建屋と海の間に新たに設けた観測用の井戸から、1リットル当たり90万ベクレルのストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が検出されたと発表した。この井戸の北東にある別の井戸から採取した水では3800ベクレルとなっており、200倍以上の濃度だった。

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 2011年4月の事故直後に高濃度汚染水が漏れた地点に近く、東電は「その一部が地中に残っている可能性がある」と説明している。

 東電によると、新しい井戸は海から約25メートルの地点に掘り、5日に水を採取した。この井戸から約23メートル北側の井戸からは、トリチウム(三重水素)最高50万ベクレル、ストロンチウム90が1000ベクレル含まれる高濃度の汚染水が検出され、海への汚染水流出が懸念されている。【藤野基文】
 
 
 
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今年4月には、東電は「汚染水に含まれる放射性物質ストロンチウム90が地下水に混じり、約800メートル離れた海に流出するまで早くても百年かかる」との試算を発表していました。
 
時事ドットコム(2013/04/19-22:08)

ストロンチウム「海まで百年」=東電、汚染水漏れで試算

 東京電力福島第1原発の地下貯水槽から放射能汚染水が漏れた問題で、東電は19日、汚染水に含まれる放射性物質ストロンチウム90が地下水に混じり、約800メートル離れた海に流出するまで早くても百年かかるとの試算を発表した。

 ストロンチウム90の半減期は約29年。東電は海に流出した場合でも、濃度は高めに見積もって漏出時の数千万分の1としている。また、半減期が12年余りのトリチウムの濃度も、数千分の1に薄まると説明している。

 一方、日本原子力研究開発機構も今回の汚染水漏れの影響を試算
最も早く影響が出る想定では、貯水槽から約500メートル離れた敷地内の井戸で6年後
ストロンチウム90は国が定めた上限の1リットル当たり30ベクレルを超えるという