被災高校生、国連総会で訴え
 
【ジュネーブ時事】
東日本を経験した岩手、宮城、福島県の高校生4人が22日、スイスのジュネーブで開かれている国連の防災に関する会議に参加しました。宮城県東松島高3年の千葉拓人さん(17)は、各国の当局者らを前に「未来を担うものが防災に関わるべきだ」とこどもや若者が声をあげる重要性を訴えました。
 会合には日本、ベトナムやカンボジアなど6か国のこどもら10人が参加。2015年に仙台で開く国連防災世界会議で採択を目指す新たな防災指針に子どもの視点を反映するよう提案しました。
 福島工業高専2年の本田歩さん(Ⅰ6)は原発事故による放射能問題を紹介。「福島のこどもが、安全な学校で勉強できる環境を整えてほしい」とスピーチしました。
 4人は国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が派遣。各国の同世代の若者らと防災教育、災害に強い地域社会づくりなどの観点から交流を深めました。