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2012年04月18日 地方版

袴田事件:袴田死刑囚の執行停止要請 法務省に4国会議員 /静岡

  1966年に清水市(現静岡市清水区)で4人が殺された「袴田事件」で、第2次再審請求のDNA型鑑定で判決内容と食い違う結果が出たことを受け、「袴田巌死刑囚救援議員連盟」(牧野聖修会長)の国会議員4人が17日、法務省を訪れ、袴田巌死刑囚(76)の刑の執行停止や即時釈放を求める緊急申し入れ書を提出した。対応した滝実(まこと)副法相は「鑑定結果は重要だと受け止めている。これからのことはよく検討したい」と答えたという。

 

 牧野議員は「死刑執行停止は当然。釈放して外部で病気療養させ、再審への道を早く開いてほしい」と訴え、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」の再審を求める要請書も併せて提出した。
 確定判決で袴田死刑囚のものとされた血痕のDNA型鑑定は今月13、16日に相次いで結果が公表された。弁護側、検察側がそれぞれ推薦した鑑定人はいずれも袴田死刑囚のDNA型と一致しないと結論付けた。
【平塚雄太、小玉沙織】