永田偽メール事件の悪の前原・野田コンビ
転載記事 毎日新聞 2012年3月28日 14時11分
消費増税:民主に造反の火種 怒号、つかみ合い…大混乱
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民主党の税と社会保障の一体改革関連法案などの合同会議での議論を打ち切り、議員らがもみ合う中を退出する前原誠司政調会長(右)=東京・永田町の衆院第2議員会館で2012年3月28日午前2時27分、小出洋平撮影
民主党は28日未明、消費増税法案の事前審査手続きを執行部側が強引に打ち切った。8日間、計約46時間をかけ、景気悪化時に増税を停止する「弾力条項」に経済成長率の数値を盛り込むなどの譲歩を重ねたが、小沢一郎元代表のグループを中心とする反対派との溝は最後まで埋まらず、今後の国会審議へ向けて党内に「造反」の火種を残した。【坂口裕彦、青木純】
事前審査手続きを行う社会保障と税の一体改革調査会などの合同会議は27日午後8時ごろ、衆院第2議員会館の会議室で始まった。午後10時過ぎに執行部が修正案を提示した後も、反対派は「数値を増税の条件とすべきだ」と譲らず、議論は堂々巡りが続いた。
28日午前2時すぎに石井一参院予算委員長が「文句があるなら、9月の代表選で首相を代えればいいだろう」と取りまとめを促したが、収まらなかった。午前2時15分ごろ、前原氏が「皆さんの意見は分かったので受け止めさせてほしい。いいものにするので一任させていただきたい」と言って執行部側が席を立つと、「前原を出すな」と怒声が上がり、反対派が執行部の退出を阻止しようとして入り口を封鎖。議員同士のつかみ合いが始まり、大混乱に陥った。
反対派の中には椅子を振り上げようとする議員もおり、前原氏はSPに守られて脱出した。会議の資料が床に散乱する部屋に約100人が残り、小沢グループの女性議員が「マスコミに写真を撮らせよう」と主張するなど、執行部との対立をアピールした。
執行部の強硬姿勢を印象づけ、法案採決時に造反する「正当性」を確保しておくのが小沢グループの作戦。打ち切りという形で混乱させ、一任を認めないと抗議する姿を見せることで、狙いはほぼ達した形だ。
元代表は4月26日に予定されている自らの政治資金規正法違反事件の判決後を見据え、政権への揺さぶりをさらに強める構え。足もとの民主党内をまとめきれない首相に対し、野党側は衆院解散・総選挙の要求を強めるとみられ、法案成立の見通しは立っていない。
北海道新聞3月28日
民主党は28日未明、社会保障と税の一体改革に関する合同会議で、消費税増税関連法案の修正を前原誠司政調会長に一任した。午後、政調役員会で法案の閣議決定を正式に了承。政府は30日の閣議決定、国会提出を目指す。前原氏は法案付則の「景気条項」に「経済成長率の名目3%、実質2%」の努力目標を盛り込んだ最終修正を提示したものの、反対派が求める増税の是非を判断する条件とはしなかった。反対派は議論打ち切りに強く反発、抵抗を続ける構えだ。
政府、民主党は国民新党に閣議決定への協力を要請するが、亀井静香代表は増税に強く反対しており難航が予想されている。