美浜原発2号機 トラブルで停止へ

NHK12月7日 21時9分 
 
福井県にある美浜原子力発電所2号機で、原子炉などの圧力を保つ設備の一部から、放射性物質を含む水が内部で漏れ続けていることが分かり、関西電力は、原子炉を手動で停止する作業を始めました。
 
このトラブルで外部への影響はないということです。
 
美浜原発2号機が停止すると、全国の原発は85%が止まることになります。
 
美浜原発2号機では、先月上旬から、原子炉から流れる1次冷却水の圧力を保つ「加圧器」という設備の弁から水が漏れて回収用のタンクに流れ込み、その量が増えていることが分かりました。
 
関西電力によりますと、漏れている水の量は1時間に260リットルに上り、タンクの処理能力を超えるおそれがあるとして、7日午後8時から原子炉を手動で停止する作業を始めました。
 
原子炉は8日午前4時に止まる予定です。水は放射性物質を含んでいるものの、すべてタンクに回収され、外部へ漏れるなどの影響はないということです。
 
美浜原発2号機は、冬場の電力供給のため、法律で定められた期間ぎりぎりまで運転を続け、今月18日に定期検査に入る計画でしたが、10日ほど早く止めることになります。
 
美浜原発2号機の停止で、全国では54基ある原発のうち85%に当たる46基が止まることになります