たんぽぽ舎です。【TMM:No1228    転送歓迎
         ◆ 地震と原発事故情報 その213 ◆
         6つの情報をお知らせします(10月28日)
 
     ◇ 日本の脱原発度は82%。(201110月現在)
      日本の原発・全54基のうち、現在44基が地震故障や
      定期検査で(82)が停止、稼働しているのは10(18)
      のみ。今後、再稼働を防げれば、2012年春頃には全原発
      停止が実現する。電気はだいじょうぶ。
 
  ★1.「怒・恕(じょ)福島隊」ののぼり旗が何本もひるがえる
     2日目、経産省周辺は福島の女性と支援者で一杯、
     警察多数+右翼カー6台の妨害行動も
  ★2.ついに… 女たちは立ち上がりそして座り込む!-
     経産省前テントでの行動・感想
  ★3.「原発を廃炉に」届け!女性の声
     福島在住者ら 経産省前で座り込み
     「経済より命」、子どもたちを守りたい
  ★4.脱原発ネットワーク茨城 第4回定例会に参加して
     東海第二原発廃炉を求める署名を県知事へ届けたい-
     「まず茨城から脱原発!」の精神でがんばる
  ★5.永平寺「脱原発」への期待と不満・中村徹氏の記事について
                     在ドイツ 林真利子
  ★6.「想定外多すぎる」 元原発技術者ら 東電報告書を批判
     地震で配管が破損した可能性大きい-津波だけが原因でない
 
 ★1.「怒・恕(じょ)福島隊」ののぼり旗が何本もひるがえる
   2日目、経産省周辺は福島の女性と支援者で一杯、
   警察多数+右翼カー6台の妨害行動も
 
1.2日目の経産省周辺(3つのテント周辺)は福島原発事故に怒る福島の女性たちと支援の女性・男性で一杯でした(朝1000-1500)。怒福島隊(いかり)と恕福島隊(恕=読み方はじょ、意味はゆるす)の文字の大きな白い旗が何本もひるがえり、その周辺にたくさんのノボリ旗・横断まくが林立していました。たんぽぽ舎もヨコまく数本と、のぼり旗をもって参加しました。
 
2.2日目は福島の皆さんのスピーチと記者会見、女性議員訪問(参議院)と渡利地区院内集会傍聴がありました(そろぞれの今後の報告が期待されます)。参加者の多数は昼休み前、経産省別館前へ移動し行動しました。福島の佐々木さんの司会で、経産省職員や原子力保安委員へ届けとばかりに、昼休みの出入りの職員を狙って、
「ふるさとを返せ!」「ふくしまを返せ!」「こどもを守れ!」
「大人の責任だ!」「原発いらない!」「原発やめて!」とのシュプレヒコールが経産省前をこだましました。
さらに何人かのアピールの後、みんなで「ふるさと(うさぎおいしかの山♪…)も合唱しました(島田さんたちのよびかけで)。更にたんぽぽ舎(柳田)も発言しました。
 
3.1時すぎ~3時まではテント(3つ)の前で多彩な人々のアピールがありました(メモをしていないので正確に報告できません)。
又、警察官の姿が昨日に比べて非常に多くなり(警察カーも多数)ました。
2時すぎには右翼カーが6台、列をつらねて来て、座り込み中の人々を口汚く車のマイクでののしっていきました。『原発は憲法違反-憲法25条生存権違反』とかかれたプラカードをすぐに掲げて機敏に右翼カーにさし示した人もいました。
この報告文は2日目の全体像の一部分の感想です。今後、多くの人の報告記事を望みます。柳田 真
 
★2.ついに… 女たちは立ち上がりそして座り込む!-
   経産省前テントでの行動・感想   さよなら原発・みなと 宮口高枝
 ◯ 原発いらない福島の女たちが今日(10月27日)10時から霞が関の経産省正面玄関前に座り込みを始めた。東京近隣の多くの女性たちが脇を固めその数約700名。
私もシンボルカラーの黄色を身につけ黄色の横断幕の端を持つ。それには「今日の原発より明日の子どもの命が大切!」と書いてある。入れ替わり立ち替わりカメラやビデオをまわしながら映像を撮る人が行きかい、歩道はちょっとしたパフォーマンス広場。私たち「さよなら原発みなと」の旗とゼッケンをつけて座った場所の横にはテントが2つ並ぶ。手前のテントは9月19日から原発再稼動阻止を求めて24時間座り込みを続けているのは「9条改憲阻止」の会。もう46日目になる。
◯ その横にもうひとつ、今日「女たちのテント」が加わった。女たちがハンドマイクを次々に持ち訴えた。美しい声で歌で静かに訴える人、替え歌で原発いらないを訴える人、さまざま。そんな中、11月11日の経産省を人間の鎖で取り囲む行動などに使うマフラーを毛糸の指あみで作る講習会をやっているので参加してほしいとのアナウンスが流れた。それからは毛糸を指に巻いて作るマフラー作りに精を出す女たちが行きつ戻りつする。私も座り込みの間、2本の長い長いマフラーを編んでしまった。左隣は(福島の女たち)が陣取り、お昼時には編みかごからなべを取り出し味噌汁まで作って体の中から暖まっている。実に頼もしい。私たちの前には、初老で足にはレッグウォーマーをして帽子をかぶった小柄なおばちゃんが首にかけた看板を道行く人に示しながら、笑顔で音楽に合わせて小気味よく体を動かし脱原発を訴える。その姿のチャーミングなこと。そんな様々な姿を見ながら、私もあのように年を重ねて信じる行動を続けたいと思った。
◯ 今後の2週間は経産省前の座り込み現場から目が離せない。少しの時間でも座り込みの現場に足を運ぼうではないか!!
 
1027日夕方に寄せられた原稿ですが、事故情報を編集し終わった後なので、1日遅れの発信になりました。
☆東京新聞1028()は朝刊の「こちら特報部」欄で、経産省前座り込みのもようが前日の夕刊よりも詳しく報道されています。ご参照ください。(事故情報編集部)
 
 ★3.「原発を廃炉に」届け!女性の声
   福島在住者ら 経産省前で座り込み
   「経済より命」、子どもたちを守りたい
 
○福島県の女性たちが立ち上がった。東京電力福島第一原発事故に抗議するため27日、東京・霞が関の経済産業省前で座り込みを始め、「原発を止めてください」「子どもたちを守ろう」と声を上げた。今も放射線の被害に苦しむ女性たちの声は、官僚や政治家に届くのか。
 ○女性たちは同県在住、出身の女性有志でつくる団体「原発いらない福島の女たち」のメンバー。(略)座り込みが始まった直後、連絡世話人の大賀あや子さんらが経産省を訪れ、原発の廃炉や子どもたちの避難と補償、電源三法の廃止などの要請書を担当者に手渡した。(略)主催者によると、この日座り込みに参加しようと集まったのは県内から約六十五人、県外から約七百三十五人にも上った。
経産省前にはテントが設置され、受付を終えた女性たちはプラカードや手作りの横断幕を掲げ、それぞれに「原発反対」を訴えた。福島市から朝駆けつけた佐藤早苗さん(五一)は「学校の除染は進んだが、それ以外の場所や住宅はまだまだこれから。しかも校庭の除染をした時には、土が舞い上がったためか周囲の放射線量は増えた。まずは妊婦や子どもを安全な場所に避難させるほうが先だと思う」と、政府や自治体の対応に不満を訴えた。(略)座り込みは二十九日までの三日間。この間、女性たちは毛糸を使った「指編み」で一本のロープを作り、最終日に経産省を取り囲む予定という。(2011.10.28東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
 
★4.東海第二原発廃炉を求める署名を県知事へ届けたい-
   「まず茨城から脱原発!」の精神でがんばる
   脱原発ネットワーク茨城 第4回定例会に参加して   千葉・珠巳(茨城県出身)
 
 1023() 1900より、つくば市市民活動センターにおいて行われました脱原発ネットワーク茨城の定例会に参加して来ました。
 内容は主にイベントなどへの参加報告、県や自治体へのアプローチ、常総生協が主導となって行う東海第二原発差し止め訴訟の件、東海第二原発廃炉を求める署名の件などでした。
中でも今、大きく動いているのは東海第二原発廃炉署名です。
 たんぽぽ舎の皆様にも力強いご支援を頂きまして、本当に有難う御座います。皆様の温かい御支援・御協力を受け、地元茨城でも本気を出して取り組み、茨城県知事へ提出の第一弾を11月8日()に予定しています。
当初は代表者のみで粛々と手渡す予定でしたが、仲間の『県庁の中に入れずともいいから、とにかく参加したい!!見届けたい!』との熱い想いに脱原発ネットワーク茨城は地元からバスツアーを組んで希望者全員が水戸にある県庁へ直参致します。
 茨城の仲間も怒りや悲しみを抱えながらも、とにかく子供や未来を守りたいと必死で取り組んでいます。
 今後も『まず茨城から脱原発!』精神で脱原発を願う全ての方々と連帯し、活動を広げていきたいと思っています。今後は1211日に、つくばでデモも予定しています。
詳細が決まり次第、お知らせ致しますので、どうぞ宜しくお願い致します。
 
 ★5.永平寺「脱原発」への期待と不満 中村徹氏の記事について  在ドイツ 林真利子
  たんぽぽ舎の皆様 いつもメルマガをありがとうございます。
中村徹氏 永平寺「脱原発」への期待と不満 をよませていただきました。
全く同感です。私はドイツに住んでおりますが、今回5万人デモに会わせて、日本に帰国し、デモに参加しました。
 その際、不思議だったのが、仏教界からの参加を見かけなかった事です。原発の状況がここまできた以上、原発反対を表現しない、ということは賛成を意味します。
 国や市から受ける援助金への手前でしょうか、あるいはたんに社会的な言論をつつしんでいるつもりなのでしょうか。しかしこのような態度こそが、日本の仏教の空洞化、葬式仏教化に拍車をかけていると思います。
 仏教界の積極的な原発問題への意思表示を望みます。それがしいては日本の仏教界への信頼が取り返せ、また若い人々の共感を得る事につながると思います。
 ドイツでデモに参加すると必ずといっていいほどあらゆる教会のグループを目にします。ここでは彼らは社会的な発言をすることに躊躇しません。
仏教に親近感を持つ者として、日本の仏教界の自由な発言と意思表示を望みます。
 
 ★6.「想定外多すぎる」 元原発技術者ら 東電報告書を批判
   地震で配管が破損した可能性大きい-津波だけが原因でない
 ○東電福島原発事故で、元原発技術者らが二十六日、衆院第二議員会館での勉強会で原発事故の原因について発言した。地震による配管破損の可能性を指摘し、津波被害を強調する国や東電の報告書を批判した。
 国や東電による公開資料を分析し、事故原因を検証したのは、いずれも元原発エンジニアで、福島第一原発の設計にも携わったサイエンスライターの田中三彦、高専特任教授の渡辺敦雄、後藤政志の三氏。国も東電もこれまで公表した報告書などでは、事故原因を想定外の津波とし、地震については「安全上重要な設備は機能を保持できる状態だったと考えられる」としている。
○しかし、田中氏は非常時に原子炉を冷やす非常用復水器系が格納容器内の配管のどこかで破損した可能性を指摘。「格納容器の中がどうなってるかは今後も長く分からないまま。津波説も地震説も物証のなさでは等しいが、なぜか地震による配管破断の可能性が排除され、津波対策をすれば原発を運転できるかのように進もうとしている」と批判した。 
○渡辺氏は「地震を想定していない米国製の原子炉だけに、配管破断と地震が同時に起こることを試算していない」と強調。配管が壊れた状況で余振が続くケースは「想定外」で、さらに圧力制御室内で水が揺れる力も加算されていないと指摘。福島第一原発の1~5号機で使われている「マークⅠ」型の格納容器は配管が破損すると被害が拡大しやすく、国内には同タイプのものが他に十基ある点を懸念した。(略)(2011.10.27東京新聞「こちら特報部」より抜粋)