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2011年08月05日

 福島第1原発事故に伴う米の放射性物質調査のルールを農水省が公表したことを受けて、千葉県は4日、調査を始めました。出荷を前に安全性を確認し、円滑な販売につなげたい考えです。

 調査は、米を作っていない浦安市を除く53市町村が対象。大気中の放射線量が平常時の範囲を超える17市町は収穫前と収穫後の2回、それ以外の36市町村は収穫後の1回行います。放射性物質が食品衛生法の暫定規制値を超えた場合、その市町村の米は出荷しない措置を取ります。

 初日の同日は多古町の5つの圃場(ほじょう)でそれぞれ5カ所から収穫直前の稲を採取しました。6日にも東京都内の検査機関に送ります。結果は8日に判明する見通しです。

 採取を見守った地元農家の大木茂秀さんは「検査して、われわれも消費者も納得できる米を届けたい」と期待。JA多古町の髙木雅喜組合長も「胸張って安心できる米を出したい」と話しました。

 県によると、県内は東日本で最も出荷が早いとされる早場米の産地。県内の2010年産全体の収穫量は33万2800トンで全国9位でした。


農産物被害、どうなる我が家の食卓
(食品の放射能汚染に関する情報を随時お伝えしてまいります)
http://kokusan-marukajiri.net/pub/forum0018.html



千葉の早場米、放射線検査開始 

収穫前の玄米対象放射性物質検査のため、試料として早場米を持ち帰る県や町の職員たち=4日午後3時8分、多古町、遠藤啓生撮影


 コメが収穫期を迎えるのを前に、千葉県内有数の早場米の産地の多古町で4日、県が収穫前の玄米の放射性物質の検査に着手した。今夏の収穫は来週にも始まる見通し。国の検査方針は3日に示されたばかりだが、県は「消費者と生産者に早く安心してもらいたい」と独自に準備を進めていた。

 検査はまず、高い数値の空間放射線量が測定された17市町で収穫1週間前の玄米を調べる。収穫後も含めると、53市町村の326地点が対象となる。国の基準値(1キログラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された市町村からの出荷は停止する。

 4日は、県北東部の多古町で、県や町の職員が試料となるイネを採取。JA多古町の高木雅喜組合長は「生産者は安心安全の食を提供するのが使命。早く調査をすませて『安心』のお墨付きをもらいたい」。

asahi.com 2011年8月5日0時5分
http://www.asahi.com/national/update/0804/TKY201108040893.html