http://blog.livedoor.jp/insectshima/
インターネット上で記者会見や本当の専門家の見解などを報告してくれている、ジャーナリスト・岩上安身氏が、国会内で開かれた「勉強会」の様子をアップしてくれている。その内容は驚くべきものだ。原発の管理を担うとされる人種が、どれほど杜撰なものか、無責任なものか、とくと思い知らされることになる。
Togetter:岩上安身ツイート-原子力安全委員会が爆弾発言!http://togetter.com/li/126546
今日、私が福島みずほさんにインタビューしたあと、羽田空港へ向かっている時刻に、川内議員、辻議員らが主催する東日本大震災の勉強会が、院内で開かれていた。取材していたのは、ウチの中継カメラだけ。他の記者やカメラマンは一人もいなかった。ところが、ここで爆弾発言が。
勉強会に出席していた鳩山前首相が、原子力安全委員会の小原規制課長に放射能が実際にどれだけ放出されているか質問。それに対して、小原課長 「1日あたり、100兆べクレル」と、ぽろり。そんなに多いとは、誰も聞いてないぞと、一時騒然。
これまでの発表では、一時間あたり1テラベクレル、即ち1兆べクレル。一日では24兆べクレル。実際には、その数倍の放出量だというのだ。この勉強会のあとに、小原課長が伝えた正確な数値は、ヨウ素131が、一時間あたり6990億べクレル。一日あたりでは16兆7760億べクレル。
セシウム137は、一時間あたり1430億べクレル。一日あたりは3兆4320億べクレル。セシウムはヨウ素に換算すると40倍なので、一日あたりは137兆2700億べクレル。合計すると、153兆7120奥べクレル。これは4月5日時点での大気中への推定放出率。
さらにこの日は、他の議員から、「福島第一原子力発電所の所長は、なぜ、東京勤務なのか、3月11日の震災当日、東京にいたのか。事故直後には、非常用電源が一つ動いていたから、これを使えば現在のような状態にならなかったはずだ」という暴露発言も出た。これに対し、保安院職員らは沈黙
私のツィートのソースを明示。録画のURLは http://www.ustream.tv/recorded/14168194
「非常用電源が動いていた」なら、今回の事故は「津波で電源が止まったため」ではなく「地震によって原子炉が壊れたため」だということになる。「想定外の津波により、電源が喪われた」のと、「地震によって原子炉そのものが損傷した」とでは雲泥の差だ。もし後者なら、これは電源事故ではなく、原子炉そのものの事故なのだ。これはのちのちの被災者保障の主体に、東電がなるのか、日本国がなるのか、ということにも関わるから、秘匿しておくことにしたのだろうが、この「勉強会」の中で、録画が撮られ、ネット放映されているおかげで、知ろうとする者には知れることになった。
とにかくこの録画は、今日の日本を記録する貴重な証拠だ。永久保存すべし。 .