テレビのどこのチャンネルでも、連日震災報道が続いています。報道を目にする子どもたちにも不安が広がり、保育園で母親から離れない子供たちも増えているといいます。

≪にいがた県民教育研究所員 河合靖久さんに聞く≫

 2007年の中越沖地震を体験した、にいがた県民教育研究所員の河合靖久さん(67)は「子供たちもテレビを見すぎて、心の中に恐怖をいっぱい抱えています。
でも周りの雰囲気を子供なりに気づかいして、我慢してしまうんです。
その気持ちを開放してあげることが、今とても大切だと思います。」と話しています。

 一番大切なのは、なるべく一人にさせないで、スキンシップで心を落ち着かせること。手をつなぐ、こどもが離れるまでギュッと抱きしめてあげる、寝るときにもできるだけそばにいてあげる、などの対応が子供を安心させるといいます。

 中越沖地震の不難所では、静かにして動き回らないように行動を制限され、一日中ゲームに没頭したり、過食に走ったりする姿がたくさん見られたといいます。

「思い切り体を動かしたり、笑ったりすることも心の解放につながります。
料理やお手伝いなどを一緒にして、その時の感情を共有することもいい影響を与えます。
しっかりしているように見えても、大人に遠慮して心の中には大きな不安を抱えているんだということを、ぜひわかってあげてください」