もし、原発から大量の放射性物質が環境に放出された場合、

   被ばくを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?

●屋内退避の場合、ドアや窓を閉め、換気扇やエアコンを消す。

●外へ避難するときは、ぬれタオルやマスクなどで口を覆い皮膚を露出させない。

●衣服や靴をビニール袋などに入れ、屋内にはもちこまない。

 いずれにしても対策本部の指示を聞き、冷静に行動することが大切です。



< 福島第1原発では、作業員が106ミリシーベルトの大量被ばくをしたほか、周辺住民も被ばくしています。>

 野口邦和・日本大学専任講師(放射線防護学)によると、住民から検出された放射線量は、一般人が立ち入れない放射線管理区域の基準値をはるかに超えている可能性が高く、測定結果からは地面も放射性物質による汚染が進んでいることがうかがえます。

野口さんは、「かなり汚染がひどい」避難民の全員を、測定するよう対応を徹底するべきだ」と指摘します。

 環境中では、1時間当たり1500マイクロシーベルト以上の放射線量も測定されています。直ちに健康に影響するレベルではないものの、「自然界の2万倍以上のレベルもあり、驚いた」といいます。

 野口さんは、環境放射線レベル、放射性物質の種類や量について「ほとんどデーターが出てこないのは異常だ。政府は、ちゃんと情報を出すべきだ」と話しています。

しんぶん赤旗 2011年3月14日