イメージ 1

◇ 「新卒切り」を労働組合の団体交渉で解決!
泣き寝入りせずに声を上げよう!


 今年4月に東京都内の小売店会社に新卒採用された女性(23歳)が上司からパワーハラスメントの末に退職を強要された問題で、女性がNPO法人労働相談センターを通して全国一般東京東部労組に個人加入し、会社と組合が団体交渉した結果、このほど当事者が納得いく解決が実現しました。

 女性は今年3月に4年制大学を卒業し、4月から小売店会社で正社員として働き始めました。ところが、直属の上司から「あなたのクビを考えているから覚悟しといて」「使えない人材はいらない」「あなたの代わりはいくらでもいる」「性格のいい人が会社に残る」「もう口を聞かない」などとイジメられたうえで、今年10月下旬に「辞表を持ってこい」と退職を強要されました。
 女性は言われるまま「一身上の都合で」との辞表を書いて提出してしまいました。その後、父親から「最近、新卒切りというのが増えているとラジオでやっていた。どこかに相談してみては」という助言を受けて、NPO法人労働相談センターに相談したのです。


 実際、NPO法人労働相談センターには今年の春から、新卒採用された人が正当な理由なく解雇や退職を迫られる「新卒切り」の相談が相次いでいました。女性は相談員から地域の労働組合である全国一般東京東部労組を紹介され個人で加入。ただちに組合スタッフとともに会社との団体交渉に臨みました。

 団交では当事者が先頭になって上司のパワハラや事実上の不当解雇に抗議しました。その結果、「新卒採用しながら会社都合で本人の雇用の場を奪ったこと、また会社は本人の名誉を傷つける言動があったことを認め、経済的にも精神的にも苦痛を受けたと主張していることを真摯に受け止め謝罪する」と記された協定書を11月12日付けで会社と組合、本人の3者で取り交わし、生活補償の解決金を会社が支払うことで解決しました。
 職場に戻ることは本人が望みませんでしたが、自己都合の「辞表」は撤回され、退職理由を会社都合に変更させました。

 「新卒切り」や「試用期間中の解雇」にあった人、あいそうだという人は泣き寝入りせずに声を上げましょう。労働組合で納得いく解決をめざしましょう。

「新卒切り」の相談はこちら
NPO法人労働相談センター(平日:9~17時、日曜:正午~17時)
電話 03-3604-1294
メール consult@rodosodan.org

『労働相談センター・スタッフ日記』(2010年12月02日)
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/f3cf509806d37cd3d245275bd9ed18a7

≪パワー・トゥ・ザ・ピープル!!
今、教育が民主主義が危ない!!
東京都の「藤田先生を応援する会有志」による、民主主義を守るためのHP≫