★ 再雇用拒否撤回第2次訴訟第5回口頭弁論 12月13日(月)15時~103号法廷


 ◆ 再雇用拒否撤回第2次裁判第4回ロ頭弁論

   ご支援ありがとうございました ~~~~~

 9月30日、再雇用拒否撤回第2次訴訟(原告25名)第4回口頭弁論が東京地裁第103号法廷で行われました。雨にもかかわらず、傍聴に来て下さった方々には本当に感謝いたします。しかしながら、1回・2回・3回と徐々に傍聴者の数が減少し、今回は30名弱の空席がありました。このままだと103号法廷(100座席)の確保が難しくなります。法廷が満席になることが大きな支援になりますので、今後も傍聴のご協力をお願いします。

 大学生が傍聴 ~~~~~

 裁判所の前で原告団がビラ配りをしていると、大学生3名が通りかかりました。法学部2年生で、裁判傍聴が課題とのこと。話を聞くと都立高校の卒業生でした。
 先生たちが「日の丸・君が代」の裁判で闘っていることを知っているかの質問に、全く知らなかったとの答えでした。既にいくつかの裁判を傍聴して帰るところでしたが、傍聴を勧めるとそれに応じて熱心に傍聴していきました。
 若い人たちも話を聞けば興味を示します。賛成反対はともかく生徒達に事実を知らせ、自分たちで考えさせることが必要ではないかと痛感しました。


 個性のある口頭弁論 ~~~~~
 少しは改善されたとはいえ、落ち着きのない渡辺裁判長でしたが、それぞれの方が個性ある弁論を展開しました。

 最初の奥田弁護士は、原稿をほとんど見ることもなく、ある時は裁判長を、ある時は都教委の弁護団の方を向き、熱く訴えかけました。卒・入学式で起こっている事実を具体的に示し、教育現場の問題点を糾しました。そして、国旗国歌法が成立した時、政府の「学校に強制するものではない」という答弁は、強制をしてはならない、すなわち強制を禁止しているのであり、都教委が間違いを犯しているのだと訴えました。最後に、都教委の暴走を止めることの出来るのは裁判所しかないと、裁判所の存在意義を述べて締めくくりました。

 原告最初の村山健一郎さん(元府中)は国旗・国歌は標識としての役割で十分であり、それ以上の役割を持たせるべきでないと、歴史的事実や宗教的な事例を示し訴えました。また、再発防止研修において、日程変更が可能な状況にありながら、夏季合宿中に東京に呼び戻すという、およそ教育とはかけ離れた都教委の姿勢に疑問を投げかけました。

 次の小澤美彦さん(元蔵前工)は教育は強制でなく自主的に行動させることの方が生徒は伸びることを、自分の教育実践を通して述べました。平均55%の合格率の検定試験を100%合格させ、顧問をしていたバスケット部が工業高校大会で優勝したことを紹介し、この結果は強制でなく、自分たちで考え、自主的に練習した成果であったことを述べました。

 最後の石田典行さん(元小岩)は小学校の経験やシンガポール旅行の経験を通して、日の丸や君が代の認識が変わっていったことを述べました。小学校で家族の戦争体験の聞き書きの授業を進める中で、先輩の先生に当時は「男ならお国のために死ぬ」が当たり前に教えられた。その先輩先生も少年飛行兵に志願したそうで、教員の言葉は非常に責任が重いと教えられたこと。そして旅行では日本軍に日の丸、君が代、神社の参拝を強制されたことを現地の人から聞いた経験を述べ、10.23通達に従えない気持ちを訴えました。

 報告集会 ~~~~~

 閉廷後、弁護士会館で報告集会が開かれました。傍聴された人たちがほぼ全員参加しているので会場はいっぱいになりましたが、本来傍聴抽選で外れた人達に裁判の状況を報告するのが会の主旨です。傍聴席が満杯にならないのが残念です。
 次回は12月13日(月)です。傍聴という形での支援をよろしくお願いします。

 「日の丸・君が代」強制反対・再雇用拒否撤回を求める第2次原告団
 代表07年:泉健二(元目黒)、08年:永井栄俊(元五商定)、09年:水野彰(元田無)

≪パワー・トゥ・ザ・ピープル!!
今、教育が民主主義が危ない!!
東京都の「藤田先生を応援する会有志」による、民主主義を守るためのHP≫