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  ★ 立川、葛飾に続く「言論表現の自由」圧殺を許すな! ★
  最高裁は「表現そのものを処罰すること」の憲法適合性を判断せよ!
  ■□■ 11月2日(火)第7回最高裁要請行動を行いました ■□■

   《7回目の最高裁要請行動報告》 (2010年11月2日)

 ◎ ICレコーダ疑惑 「悔しくて夜も寝られない」


「オシドリ」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》

 控訴棄却(2008/5/29)から2年半、最高裁への要請行動も7回目を数える。今回も初参加の方が9名、板橋高校の教え子も駆けつけて、社会的関心は高い。10月20日に弁護団が『上告趣意補充書その4』(欧州判例5件)を提出したことを受けて、それに加えて刑事裁判にあってはならない検察による証拠偽造の疑惑も再浮上し、30分間の中に皆の思いが凝縮された要請となった。この疑惑問題は11月5日の『東京新聞』【ニュースの追跡】<リンク>に取り上げられた。


  ①土屋都議の行為こそ違法(事務局花輪)

 「要請文」の趣旨説明を行い、ほとんど全員が着席した卒業生に向かって土屋都議が「立て」と強要した行為は、『子どもの権利条約』12条「意見表明権」を侵害する違法行為であったことを特に強調した。

  ②表現の自由に対する違憲違法な言論弾圧(加藤弁護士)

 (1)表現の自由に対する言論弾圧事件であり、口頭弁論を開くべきである。
 (2)国内的に違憲違法であるばかりでなく、国際人権の立場からも条約違反であることは、高名な研究者の意見書や欧州裁判所の判例からも明らかである。
 (3)一審から指摘し続けている証拠収集と採用の問題について、大阪特捜部FD改ざん事件を受けて改めて徹底吟味を求める。

  ③口頭弁論を開け(参加者の声)

 初めて要請行動に参加された9名の方々から発言。うち5名が、ICレコーダ疑惑問題に触れ、極めて不自然、はっきりさせてほしい、司法のあり方が問われているなどと追求した。
 また原判決について、卒業式が事件にされたことの異常性、「公共の福祉」がまるで治安維持法的に適用されていること、国際的な法意識・規制力の観点から多彩に丁寧に判定してほしい、など疑問や要望が出された。
 さらに、日の丸・君が代問題について、弾圧が全国的に拡大している事への懸念や、都教委と裁判を闘っている関連裁判の原告から、最高裁に公正な審理を求める声が相次いだ。

  ④世界標準の人権レベルを(言論・表現の自由を守る会)

 独自の要請文と資料を用意して、藤田事件起訴時の最高検次長検事が現在最高裁第2小法廷判事に就任していることに触れながら、言論弾圧の残る3事件(板橋・堀越・世田谷)について、自由権規約委員会勧告を尊重して、大法廷を開き公正な審理を行うよう要求。

  ⑤悔しくて夜も眠れない~証拠改ざん疑惑(藤田さん本人)

 最初聞こえた声が消えている。元のICレコーダではなく、編集・改ざんされたものが証拠として出されている。参考資料4点を提示。
 (1)最初の『ICレコーダ解析一覧表』(2004/4/22作成)=「何で俺が出るんだおい」記載あり
 (2)『起訴状』(2004/12/3付)=「何で俺が出るんだおい」記載あり
 (3)再提出した『ICレコーダ解析一覧表』(2005/1/18作成)=「何で俺が出るんだおい」どこにもない
 (4)『音響研究所分析』=「何で俺が出るんだおい」記載なし。

 『解析書』が2つ出されて、2つが違っている。「証拠」のICレコーダには録音されていない言葉が、なぜ最初の『解析一覧表』と『起訴状』にあったのか。
 証拠として提出されたICレコーダのその部分をぜひ聞いて欲しい。法廷の場で再生して欲しかったが、それをせず曖昧なまま終わっている。事実を違えて判決を書かれてしまった。悔しくて夜も眠れない。

  ⑥証拠の慎重な吟味を(再度加藤弁護士)

 ないものを『起訴状』に書いている、極めて重大な問題。卒業式を録音すること自体問題なのに、無断で都の職員が採取したものを証拠採用したことはさらに問題。証拠能力を含めてしっかり吟味して欲しい。
 卒業式関連で他に2件最高裁に来ているが、共通するのは「10・23通達」の違憲性。慎重な審理をしてほしい。
 調査官面接について「今の時点では必要ない、必要になったら連絡する」と言われたが、今まさに必要になっている。早期に実現して欲しい。

  ⑦変わってしまった東京の教育(事務局福井)

 おそらく裁判官も敗戦の2~3年前に生まれた私たちと同じ世代。40年都立高校の教員をやって来て、東京都の教育の有り様は大きく変わった。以前は他府県の教員から、自由で自主的でいいですね、とうらやましがられたものだが、今は、東京都にいなくて良かった、と言われる。大きな変節点が「10・23通達」だった。不見識な都議と都教委幹部の談合・合作の産物が絶大な萎縮効果をもたらしている。国旗国歌が政治的に利用された。藤田さんが無実の罪のまま終わるのは忍びがたい、口頭弁論を開いて徹底吟味して欲しい。

『藤田先生を応援する会通信』第44号(2010/11/10)より

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