御新郎はコピーライター
御新婦はフランス語の翻訳を・・・そんなお仕事をなさっているお二人が仏前式の結婚式を行いました。
その経緯は、・・・
仏前式というものすら知らなかった御新婦に、実家のお寺での結婚式を提案したのは御新郎でした。
お寺の庭には何本かの枝垂れ桜があり、彼のおじい様のお葬式の際にちょうど桜が満開で、花びらが本堂の中までちらちらと舞い込みとても綺麗だったそうです。
そして、自分たちも枝垂れ桜の下で挙式できればと話されたそうです。御新婦は「それを聞いた途端、頭からは海辺のチャペルやウェディングドレスのことはすっかりふっとんでいました。皆様にはお花見がてら参列していただき、小津映画に出てくる「祝言」のような、そんな手作りのささやかな式を挙げたいね。」と話し合ったそうです。
~そして、迎えた当日~
お支度を済まされた御新婦、お父様お母様とご一緒に御新郎のお宅へと到着。
御近所の檀家さんなどもお祝いに駆けつけて下さいました。
本堂にて、御新郎 お父様の司式の元結婚式が執り行われました。
敬白文朗読:仏前に夫婦となることを報告します。
念珠授与と指輪交換を行います
御近所の男の子と女の子に、「雄蝶」 「雌蝶」をお願いしての『 式杯
(三婚の儀) 』
挙式後、本堂の前にて集合写真。
実はこの間に、先程挙式を行った本堂を御会食会場へと大変身させています。
写真撮影中に無事に披露宴会場へとチェンジ♪
テーブルクロスは全て、手作りです。
お料理は出張料理人をお願いし、会席料理でおもてなし
音楽は全て、筝曲で素敵な調べを奏でて頂きました。
結びの挨拶の際に、本堂のふすまをすべて開け 庭の桜をご覧頂きました。
4時間に渡るご披露宴。 それはそれは、贅沢で雅な時でした。
結婚式の本来の姿を見た気が致しました♪
帰り際、お二人から写真を撮りましょうと言って頂き 記念撮影。
御新婦より頂いたメッセージ・・・
小沼さんとの打ち合わせの時でした。細かな段取りについて親身にご指導くださり、私たちの手作り結婚式を成功に導くキーパーソンはこの方しかいないと確信。あとは桜が咲いてくれるのを祈るだけ……といった気持で当日を迎えました。
桜も見事に満開となり、フランスからの客人の歌や踊りも混じる様子は、当初私たちが描いていた祝言に限りなく近い形になったのではないかと思います。
ただ唯一、残念だったのは雨こそ免れたものの雲が厚く、カイロが必要なほど寒い日になってしまったことでしょうか。それにも関らず、小沼さんを始め、介添人さんや見事な懐石料理を用意してくださった料理人の方々と仲居さん、そして夫の友人であるカメラマンさんなど、みなさん実にプロフェッショナルなサービスを提供してくださいました。
心に残る、本当に豊かな宴を催せたのは、二人にとってかけがえのない思い出となりました。
本当におめでとうございました。