近年インターネットが普及した事で、誰でも簡単にネットを楽しむ事ができるようになりました。昔はインターネットと言えばパソコンでしたが、今もっぱら主流なのは「スマートフォン」となっています。そこで今回は中年世代が使っていた、懐かしいネットワードを調べてみたのでご紹介していきます。

ダイヤルQ2

ダイヤルQ2とはNTT東日本、西日本が提供していた電話による情報料代理徴収サービスの登録商標です。一般的にはキューツーと呼ばれていましたが、正式名称は”ダイヤルキュー”となっているそうです。

1989年7月10日にサービスが開始され電話による有料情報サービスの料金を、電話の料金と一緒に回収する用途で利用されていました。

しかし利用者の減少により2011年12月15日で新規の受付を終了し、2014年2月28日にサービスが終了しました。しかし3月1日から災害時の募金用として限定の「災害募金サービス」が同じ番号領域で行われています。

MS-DOS

MS-DOSはMicrosoftが開発し販売していた、8086系のマイクロプロセッサのCPUをIBM PCなどの構成に似た、パーソナルコンピュータ向けの”オペレーティングシステム”です。

1980年7月に少数の開発スタッフとわずかな予算で開発がスタートしました。更にIBMから提示された納期の期間はたった1年間。開発に手を回す余裕がなかった為、独自に移植作業を行い、「QDOS」として販売を開始したそうです。

そして各メーカーに普及していき1985年にDOS上で稼働する「Microsoft Windows」が登場しました。

これまでに様々なバージョンが誕生しましたが、1995年に登場した「Microsoft Windows 95」以降は単体のDOSが不要となり、1998年に最終バージョンがリリースされ2001年にサポートが終了しました。

ダイヤルアップ

ダイヤルアップとは、電話回線やISDN回線を用いたネットワークの接続方法の1つで、使用者がモデムなどを使い電話回線またはISDN回線経由でインターネットに接続する方法です。

これは電話回線が引いてあればインターネットの工事をしなくても使用する事が可能ですが、使用した場合に電話料金が発生すると共にプロバイダーの利用料金が発生します。

ブロードバンドと共に普及し最大で128kbpsとかなりの低速です。また近年はブロードバンドが低迷した事により、ダイヤルアップも廃れつつあります。

キリ番

キリ番は文字通り「切りの良い番号」の事で、主にウェブサイト上にあるアクセスカウンタが切りの良い番号の時に使われた言葉です。

主なキリ番は、1,0000、11111、12345など。同じ数字のゾロ目や連続する数字からなる連番など。またゴロの良い4649などのゴロバンなどがありました。

キリ番を報告すると興味がある人からは評価され、また偶然キリ番を踏んだ時に報告を推奨するサイトであれば歓迎される事も多くありました。

しかしわざと再更新をする事でキリ番を踏もうとする荒らしのような行為が目だち、他の閲覧者や作成者からマナーの悪い人間とみなされます。

こういった行為が増えた事から近年ではIPアドレスを調べ、IPアドレスが同じであればアクセスのカウントを取らないシステムを導入しています。

一太郎

一太郎とは、ソフトウェア開発会社の「株式会社ジャストシステム」が販売している、日本語のワープロソフトです。

1983年10月に第一弾となるワープロソフト「JS-WORD」を発表し、1984年12月にIBM JXシリーズ向けに「jX-WORD」が発売されました。

それから2018年2月9日まで「一太郎2018」の新バージョンを発売してきました。一太郎のバージョン1は日本語のワープロ業界では大きくシェアを占め、日本語入力システムをいち早く導入し分離した事で、日本語ワープロソフトの代名詞的存在となっていました。

ジオシティーズ

ジオシティーズは「Yahoo!」が運営する無料のウェブサイト提供スペースで、1994年11月にアメリカで設立され2009年10月に終了となりました。

日本ではYahoo!の会員であれば最大100MBの容量を利用する事ができ、有料会員なら300MB、ジオプラスなら10GBの利用が可能でした。

もともとはジオシティーズ社が運営していたサービスで、ウェブサイトの無料サービスとしての先駆け的存在でした。

パソ通

パソ通とは「パソコン通信」の略語で、専用ソフトを使ってパソコンとサーバとの間で通信を行うサービスで、1980年代から1990年代に利用されていたサービスです。

その後はインターネットが一般のユーザーにも開放された事で徐々に衰退していきました。サービスを行っていた会社の「ニフティ」が最後まで残っており、2006年3月末でサービス「NIFTY-Serve」を終了。

これによりパソコン通信は事実上の廃止となりました。パソコン通信は特定のサーバと会員の間だけでやりとりする「クローズドネットワーク」でした。

しかし提携しているサーバ「NIFTY-Serve」や「CompuServe」では、元のサーバに接続しながら他のサーバにアクセスできるサービスを行っていました。