ヘルパーさんとのマッチング

今回来てくれたのは、41歳の男性ヘルパーさん。

昨年から3回、先輩ヘルパーとの同行支援で入ってもらっていた。


人柄に問題があるわけじゃない。

真面目だし、失礼もない。

むしろ「丁寧」な人なんだと思う。


でも、3回とも同じクオリティ。


「ここでよろしいですか?」

「この位置でよろしいですか?」

「これで大丈夫ですか?」


トイレに行くたび

車椅子の位置を決めるたび

移乗するたび

口腔ケアの度に


全て今まで見てやってもらっていた事なのに毎回、こちらに確認で聞いてくる。


一見すると理想のヘルパーに聞こえるかもしれない。だけど、ALSの身体で一日過ごしている側からすると、実はこれが地味にキツい。


こっちは

身体を預けてる。


任せたい。

考えなくて済む時間がほしい。


なのに毎回


「どうしますか?」

「歯磨きの量はこれで?」

「頚椎カラーの締め付けはこれで?」


と聞かれると、


介助を受けているはずなのに

ずっと“指示を出す側”にいなければいけなくなる。


介助が“身体の代わり”じゃなく

“オペレーターへの指示出し”に変わってしまう。


これが続くと、めちゃくちゃ疲れる。


世の中には要領の良い人悪い人はいるのは理解している。


支援の回数の問題じゃないんだと思う。

技術というより、スタンスの違い。


「失敗しないように確認する」支援と

「身体として動く」支援は、似ているようで全然違う。


どちらが正しい・間違いではない。

ただ今のワタシの身体には合わなかった。

だからコーディネーターさんに伝えた。


彼のパーソナルは問題ではありません。

ただ、この方は私とはマッチングしないと思います。

他の方の支援で頑張ってもらって下さい。


人を否定したいわけじゃない。

切り捨てたいわけでもない。


でも重度訪問介護は

「来てくれる人」ではなく

「任せられる人」でなければ、生活が成り立たない。

願わくば、今日はこの人か、ではなくこの人が来てくれるんだ。というメンタルで迎えたい。



重度訪問介護は優しさだけでは足りない。

技術だけでも足りない。長時間一緒にいるという面から

相性という、曖昧だけど絶対的なものがある。


そして利用者にも、明確な理由を提示して

「合わない」と言っていい権利がある。


それはワガママじゃなくて

生活を守るための判断だと思っている。




丁寧なのに、しんどい。

悪い人じゃないのに、任せられない。


そんなことが、重度訪問介護の現場にはあると感じた今日この頃。