はじめに。長いです。


ずっとずっと悩んでいたのですが、京都に行った事により決心がつきました。


私のパパは、ほとんど目が見えません。

手術をしたとしても失った視力を取り戻す事はできないらしく、今の状態を保っていく事しかできないそうです。

本人が言うには、針の穴から見ている…ような感じらしいです。しかも左目は完全に失明してしまっているので、右目だけ。

そうやって、だんだんとゆっくり失明していく人を目の前で見てきました。

なので辛さというものがよくわかります。
もちろん本当に辛いのは当人なんですけど…


で、この話が京都と何の関係があるのかと言うと…

今まで見た事のないような綺麗な景色やたくさんの色に、すごく感動した旅でした。

こんな素晴らしい景色を見れずに人生を過ごすなんて、なんて事だろう…と思ったんです。

手術をする事で光りを取り戻せる人がいるのなら、力にならないといけない…

こんな私にでもできる事、アイバンクに登録する事。

心臓が停止してから角膜のみを摘出するのではなく、眼球ごと取ってしまうんですよね。

私は、義眼を入れてもらえるにしても自分の家族の遺体に眼がないっていうのは、どうなの?って、そこで悩んでいたんですけどね、それが今回の旅行で変わったんです。

本当なら、今すぐにでも私の片方の眼の角膜を誰かに提供してもいいと思っています。

さすがにそれはできないので、アイバンクに登録を。

私の眼で、誰かの眼に光りを届ける事ができればいいな。

そしたら私は、その人の眼を通して、色んな世界を見るのです。

生きているうちに見尽くす事ができないほど、まだまだ素晴らしい景色が溢れているはずですから。