昨日のファンミの事の前に、
今日見てきた映画「半世界」の事を。
若干ネタバレがあるので、改行します。。。
Twitterなどで皆さんが「是非いろんな人に見て欲しい」「最後の最後が衝撃的」
の意味、よーくわかりました。
そして阪本監督が主人公の炭焼き職人に、イメージとほど遠い稲垣吾郎を選んだのか。
ゴローちゃんと言えば、ワインより重いものは持たないwというイメージ。
そんな男が木々に囲まれ、その辺から拾ってきたような椅子に座り一人きりで延々面倒くさい。。。もとい手間のかかる仕事をしていることに違和感。
この違和感こそが監督の意図するところだったんですね。
主人公の紘は親の仕事を、親の反対を押しきって継ぐことに。自分で決めたこととはいえ、時代が変わってとりまく環境も変わり、体力的にも精神的にも辛い。。。
自分にはこれしかない。と自分に言い聞かせながら続けてきたのかも。
それがあの違和感につながるのかなと。
ただ吾郎ちゃんが炭焼き職人の所作、山の男の仕事を見事に演じていたので、まったくチグハグではないのが、さすが。
(ただしリアルの田舎の39才でも大○郎はさすがに飲まない。あれは65才以上wいいちこにしておいてw)
息子の事、関心無かったのバレバレで。
急に小言とか言うのも「そういうことじゃないよ!」と私も突っ込んだw
(似たような事をする義父を思い出したw)
夫婦の関係もとてもリアル。
ドラマでよくありがちな、「あんたっち年収いくらよ」ってようなマンションや幸せいっぱいのピカピカの一軒家ではなく、
風呂が外、息子の部屋は増築、みたいな田舎の家。
初乃は、夫を支える妻、を仰々しくではなく、自然と妻の役割を淡々とこなし、時にムカついて、タバコ吸っちゃう。でも弁当は作らないと…旦那が困るから…。コンビニないからね。
飾り気の無い、ここで生きていく覚悟ができてるしっかりした奥さん。
こんないい妻を持ってるのに、紘は幸せに気付かないんだよ。
光彦はこの幸せを良く知ってる。
映画館も風俗も無い田舎(台詞)で、じいちゃんばあちゃんもいる実家暮らしの独り身の男、娯楽はスナックだけ。
そりゃ羨ましくなるよ。
光彦はちゃらんぽらんなようで、実はよーく人の事見てる。たぶん一番結婚に向いてる。
一人空気が違う男、
自衛隊から帰ってきた瑛介は、ピリピリした空気をまとっていて、全く違う世界から来たみたい。
穏やかな表情に戻った?と思いきや、狂気が爆発。
この男も自分だけの世界で、もがきながら生きてきたんだね。
ストーリーは静かに進むかと思いきや、この瑛介がエッジをたてていく。
スーパーヒーローはでてこないが、瑛介のあのシーンは、正義の味方参上!って感じで格好良かったな~。長谷川博己の身体能力の高さ!
即席ラーメン完成の時、見事なハイジャンプを決めただけあるわ!(まんぷくより)
紘の息子、明とのシーンは、笑った~ww
なんか浮世離れ具合というか、ずれた一生懸命な感じが萬平さんっぽかったw
余談、明がカップラーメンを食べようとするシーン。チキンラーメンではなく、出前一丁(日清)だと思います。ちょっとだけ萬平RESPECT(違う)
登場人物みんな、田舎「あるある」。
石橋蓮司も面白かったーw寝るってw
ストーリーは、最後、意外な結末を迎える。
穏やかに軟着陸するかと思いきや、
急な展開で、涙が溢れてしまった。
39才、人生折り返し…。
まだ半分、なんて思っていたらいけないかもね。
最後の最後は、クスッとさせられ、気持ち良く見終えました。
上映している映画館が限られているため、私は片道約1時間40分、バイパスを跳ばして観に行きました。
私の町(合併前の旧町)には、映画館も風俗もありません。特に、自宅周辺にはスーパーもコンビニも無く、まさにこの映画の舞台のような場所です。
私自身もバイトですが、時々山の中のような場所で作業することがあり、木々の揺れる音、鳥の声をBGMにしています。
すると、不意に自分が、世界で一人ぼっちなんじゃないのか、って思う時があります。
でも寂しくはありません。
むしろ、心地よい。
紘はこんな気持ちだったかも。と思っています。
一心不乱に炭と向き合う時間が、やっぱり心地よかったのかな。とか。
誰かと世界を半分ずつ共有している。
つい忘れそうになりますが、大事な事で、そのお陰で救われたりもする。
昨今、自分さえよければ…の人が増えたような気がします。でもみんな大事な人、傷つけたくない人がいるはず。
多くの人が誰かと世界を共有している、そして自分とは違う世界もある、と認識すれば、無用な争いは減るんじゃないのかな。
私も誰かの半世界を生きているんですね。
38才になったばかり。
人生をしっかり生きよう!
大好きな人を大事に!