一年ほど前に読みました。
躍動感あふれる文章で、ぐいぐい惹きこまれたのを覚えています。
ご紹介
- 永遠の0 (講談社文庫)/百田 尚樹
- ¥920
- Amazon.co.jp
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくるーー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。(引用:Amazon.co.jp)
一応ミステリーというくくりのようです。
祖父の生涯を追う現代の部分は、設定にムリヤリ感が漂います。
戦記物としてではなく家族の物語として、私は捉えました。
おとも
ガダルカナルでの大福のエピソード。
朝の食卓で「大福が食べたい」と言った二飛曹。
用意された夜の食卓には、その二飛曹の姿はなかったのです。
人が、いかに使い捨ての存在であったかを思い知らされました。
ぷちっとかんそう
いくつかのエピソードをつなぎ合わせて、祖父・宮部久蔵の姿が見えてきます。
生きて家族に会いたい。
生きている家族に会いたい。
戦えば生きて帰れないかもしれない。
戦わなければ家族の頭上に砲火が舞う。
どうしようもなく不条理なスパイラルです。
そのスパイラルに、主人公の祖父・宮部久蔵は、真っ向から挑んだのですね。
毎日命があったことに感謝し、生き延びるために努力し、家族を守るために戦う。
宮部のみならず一緒に戦かった多くの若者が、心に大切な人を思って飛び立ったのでしょう。
20代前半の若者に、これほどまでの覚悟を背負わせた戦争っていったい・・・
私の20代と彼らとの精神の差に愕然としました。
毎日目の前のことに追われ気づかずに加速する個人主義に、警鐘を鳴らしてくれた気がします。
お彼岸は大福持っていこうかな。
お気に入り度・・・★★★☆☆
戦記物が苦手な方には、読みやすくておすすめです。
感動路線に持っていこうとする感じは好みではありませんが、
今さらながら戦争をきちんと知りたいと思わせてくれました。
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