LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略

リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット


あらすじ 


人間の寿命は伸びている。

100年を超えて生きる人も珍しくなくなる。

自分が100年生きる場合、どのような人生戦略を立てないといけないのか?

お金(働き方)だけではなく、健康や人間関係などの無形資産についても考える必要があるよ、と提唱した本。



長い人生を送るということ

健康な期間が伸び、老後のお金の問題も深刻化し、70代、80代まで働く可能性がある



これまでの資金計画では立ち行かなくなる

これまでの3ステージ型仕事人生(教育→仕事→引退)では、65歳以降の生活資金を確保できない


たとえば、1998年から2098年生きる人が、65歳以降に最終所得の半分で暮らしたい(64歳の年収が600万円の場合、65歳から年300万円で生活する)場合、勤労期間に毎年所得の25%を老後資金として貯蓄しなくてはならない。(無理



100年生きて働く間に雇用環境も激変する

機械化・AI化や人口減少など色んな環境の変化によって、専門性や働き方の柔軟性をもった新興企業が増えたり、スマートシティ(都市)に住んで働いたり、既存の職種がなくなったりする。

テクノロジーの進歩によって消滅しない職につきたいなら、創造性、共感、問題解決、身体的作業に関する仕事を選ぶべし



100年生きていくには「無形資産」がとっても大切

知識や人的ネットワークなど無形資産は、お金と同じくらい、長く生産的な人生を送るためのカギを握る要素。


無形資産とは

  1. 生産性資産(スキル、仲間、評判)
  2. 活力資産(健康、バランスの取れた生活、友人関係)
  3. 変身資産(知識、ネットワーク、オープンマインド)


100年生きる"人生のシナリオ"とは?

3ステージ(教育・仕事・引退)の順番が多様化する(教育→仕事→教育→仕事とか)。

3つの新しいステージ(エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカー)を経験する人も出てくる。


エクスプローラー

選択肢を狭めずに幅広い針路を検討するステージ


インディペンデント・プロデューサー

自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを起こすステージ


ポートフォリオ・ワーカー

さまざまな仕事や活動に同時並行で携わるステージ


100年いかに生きるか?

ざっくりと言うと、

どのように生きたいか?と自身に問う自己意識(アイデンティティ)を持ち、

望みの人生を送るための計画と、

ジタバタ色んな経験を積むための実験と、

老後のことを考えて今の快楽を我慢するセルフコントロール(習熟)

が必要だそう。


グッときたポイント 


読みやすい良書だなと感じました。

翻訳本だけど文章に違和感を感じません。原文が簡潔に書かれているのだろうなと思います。


けっこう分厚い本ですが、各章の始めと終わりの段落を読めば、だいたいの概要もつかめます。何なら序章と終章を読んで、気になる章だけ熟読しても理解できるかもしれません…。


また本に書かれた各主張(たとえば「寿命は伸びている」とか)には、きちんと引用論文やデータが紐づいているのもいいなと思いました。

「これってホントのこと??」という疑問をいだいても、元データをあたればよいので。ほぼ英語の論文ですが。笑


本の内容はすごくシンプルで、「100年生きることになりそうだから、お金もその他のこともちゃんと計画して、行動に移さないといけませんよー!」というもの。


まず思ったのは、

「え、わたし100歳まで生きる可能性あるんや、、、やばくない?」ということ。(語彙力)


なんとなーく85歳くらいまで生きるかな?と考えてました。定年も伸びて70歳頃かなぁ、と。

それくらいのライフプランで家も購入したし、やりくりしてるし、子どもも育てているぞ…。


でも85歳から更に15年も長く生きるとなると、果たしてお金がもつのだろうか。不安になりました。

本に書いてあるとおり、投資信託で積み立てしておくのはマストだな、、と思いました。そして収入が増えても支出は増やさないようにしよう!と決意しました。



お金の心配もありつつ、

一方で、本を読んで嬉しい気持ちも抱きました。


死ぬまで先はまだまだ長く、これから色んな経験がもっともっと出来るんだという嬉しさです。

これからは年齢を重ねても、また学び直したり転職したりできる可能性も増えると思うと、前向きになれました。


ただし、ライフステージが多様化するということは、「今の会社で細く長く、それなりにやり過ごすような生き方だとマズい」ということですよね。


本にあるとおり、スモールビジネスを始めたり、70歳、80歳になっても「今日はボランティア、明日は地域活動、明後日は理事会」みたいに色んな活動をしたりすることで、お金も無形資産(健康や知識、人とのつながり)も"獲得"していかないといけません。


それって、「のんびり生きてちゃいけない」って言われているようで、少し焦燥感も抱きました。

著者も指摘するとおり、皆んながお金やその他の資産が枯渇することなく生きるためには、政府による政策や制度の整備が欠かせません。


とはいえ政策も制度も緩やかにしか変化しないので待ってられません。現状を受け入れて自分が変わるしかないですね。


正直、毎日仕事して家事して、疲れて、、、休みの日くらいレクリエーション(娯楽)したくなります!

でも、本を読んで知識をつけたり、出来る範囲で自分のスキルを伸ばして副業してみたりと、リ・クリエーション(再創造)の時間も持ちたいです。本人はレクリエーション(娯楽)のつもりだけど、リ・クリエーション(再創造)にもなりえる遊びを見つけたいものです。