脳、髄液への再発


イヤ、再再発?が確定して


医師からの病状説明が行われることになった



若い担当医と私とは

しょっちゅう話していたし

病状の説明も受けていた


が、事が起こると


血液腫瘍科の科長の先生が出てきて

説明をしてくださる


夫も同席するように

日程の調整もして…





「残念ながら・・・

脳への再発が確定しました


2度目のかなり困難な移植でしたが

よくがんばってくれて

生着もできて


寛解も保っていたのですが




今のところ、血液中には白血病細胞はいません。


が、脳や髄液に再発すると


遅かれ早かれ、血液にも再発してしまうことがほとんどです




こんなにがんばっているのに

残念ですが・・・」







そんなに「ザンネン」を繰り返されても

どう返答していいのやら



でも、私はココロの中で思ってた




先生たちがどんなに心配してくれても

どんなに「もうダメだ」といっても



うちの娘は


ゼッタイ治るのよ



そのうち、びっくりさせてくれるから





私の意に反して



ドクターは



「最期」の質問をしてきた







「これからは


いつ、どうなるか、予測がつきません



余命なんて誰にもわかりません




けれど


すぐにやってくるかもしれません







もし、そんなことがあった場合



延命処置には・・・・・・・




・・・・・・



・・・・・・




で、延命処置をしますか?



それとも



自然に任せますか?」











「治る!って言ってるじゃない!!!」



ココロの中で叫んでみる




声には出さない



だから



誰にも聞こえない








「まあ、いきなり言われて


すぐに決められるような問題でないのは



十分承知しています




それに、



そんなにすぐではないと


我々も思っています







ですが、



たいへん残念ですが



考え始めてください」









「だから、治るんだって!!!!!!!!!!」




ココロの声はだれにも届かない




ただ、沈黙が流れるだけ







夫もただ黙っていた










娘が呼ばれ




「髄液に再発しちゃったけど


放射線治療してみよう



乳房も効いたから



今度も効くと思うよ」





娘にはそんな手ぬるい説明だった






それは、私たちも望んだところだったが






娘には


お見通しだったのではないかと





今は思う。。。









それでも




「ガンバリマス」




という娘の笑顔に




居合わせた大人たちは皆



救われたと思う