宇宙が好きで、マンガが好き。


もちろん宇宙マンガも好き。


宇宙兄弟、好き。

星野之宣、好き。

萩尾望都、好き。


SFは好きだけど、異星人よりは宇宙飛行士モノが一番好き。


ということで山田芳裕さんの「度胸星」全4巻。

短い!

理由は打ち切りとのこと…


何度も読んで、読み終わるたびに続きが気になって気になって仕方ないのでここにぶちまけます。


火星への有人探査が初めて行われている時代の話。

火星に到着した宇宙飛行士たちは謎の物体に襲われ、1人を残して全滅。

物体が帰るための船も壊したため、火星に1人残されることになります。


この話の主人公はトラックの運転手。

NASAが火星に残された宇宙飛行士を助けるためのクルーを募集していることを知り、トラック野郎だった今は亡き親父の言葉から、火星を目指します。


物語の半分は主人公が宇宙飛行士になるための選抜試験。

それと並行して火星に取り残された宇宙飛行士と謎の物体「テセラック」との戦いが話の中で交互に語られ、物語が進んでいきます。


結局は主人公の仲間が先に火星行きの切符を掴み、火星に到着したもののやはりテセラックに襲われてしまい、仲間を助けるために主人公の乗った宇宙船が打ち上げられた…



ところで終了!!


謎の物体が何なのか、目的は何なのかなどがほとんど解明されないまま終了!


そんなもやもやした漫画になぜ惹かれているかというと、

なんといっても謎の物体テセラックの存在なんです。



一時期、宇宙の勉強をしようと思い、Newtonの宇宙関連の号を良く買っていました。

あるとき、たまたま高次元についての号が出ていて、買ったのですが、そこに出ていた内容と火星のテセラックがほぼ同じだったため、

テセラックがどういうものか、なんとなくわかっていたのです!ザ☆優越感!!


たまたま知っていたからよかったものの、その状況を最終4巻までなんの説明もなく話が進んでいくのは読者がしんどかったのかも知れませんね…


何度か友人にこのマンガの面白さを伝えようとしたことがあるのですが、まあ無理でしたね。

読みたいと言ったやつはいませんでした。



おそらく山田先生は、高次元の存在を表現するために、高次元の説明に一番わかりやすい形を選んだはずです。

マンガ的表現よりも、わかりやすさを選んだことは読者のためだったのでしょうが、高次元という難解な設定なのでそもそもがわかりにくい笑

だから面白さの前に挫折しちゃう人は多かったんじゃないかなと… 


打ち切られずに続いていたら、高次元の存在との戦いが描かれていたはずです。

高次元との戦いとは、置き換えてみれば生身の人間と紙の上に描かれた人間が戦うことと同じです。


人間が紙に描かれた人間に勝つには、その紙を…

○破る

○燃やす

○丸めて捨てる etc...


楽勝過ぎます。


それくらいの差がある戦いになる(はずだった)のです。

それをまあまあぶっ飛んでいる山田先生がどう扱って行くのか、ものすごく見てみたかったです。


へうげものが終わり度胸星続編を期待しましたが、望郷太郎でした。


過去の山田先生へのインタビューで、度胸星に触れたものがありますが、本人はもうあんまり続きを書く気がなさそうですね…



山田先生!

望郷太郎面白いです!!5巻も買いました!

でもね、死ぬまでになんとか度胸星終わらせてください!!!

度胸は、越前はどうなるの?

ひも理論とテセラックはどう結びつくの?

テセラックの意思と目的は何?



気になるよーーー