エラボトックスの効果と施術間隔について
エラが張って見える原因とは?
エラはひとつの原因だけで目立つわけではありません。
多くの場合、以下のいずれか、または複数の要因が重なって見えています。
1. 咀嚼筋(エラの筋肉)が発達している場合
最も多い原因です。
歯を強く噛みしめたときに、耳の下やあごの後ろが硬く盛り上がる場合、骨ではなく筋肉が原因である可能性が高いと考えられます。
歯ぎしり、食いしばり、ストレス、片側噛みなどが続くと、筋肉は徐々に厚くなります。
→ このタイプがエラボトックスの主な適応です。
2. 骨格自体が角張っている場合
噛みしめても筋肉の変化が少なく、輪郭自体が角ばっている場合は、骨格要因が大きい可能性があります。
この場合、ボトックスによる変化は限定的になることがあります。
3. 唾液腺が発達している場合
耳の下がふっくら見えるものの、触ると柔らかい場合は、筋肉ではなく唾液腺肥大が原因のことがあります。
この場合、筋肉へのボトックスでは期待した変化が出にくくなります。
4. 脂肪や皮膚のたるみが原因の場合
筋肉や骨に問題がなく、フェイスラインがぼやけて見える場合は、脂肪分布や皮膚のたるみが主な原因であることもあります。
この場合は、リフトアップ治療の方が適していることがあります。
エラボトックスを検討する際に最も重要なのは、
「エラが張って見える原因が本当に筋肉なのか」を正確に見極めることです。
エラボトックスの原理と効果
エラボトックスは、噛む筋肉の力を弱める治療です。
ボツリヌストキシンが神経から筋肉への信号を弱めることで、筋肉の過剰な収縮を抑えます。
ただし、注射直後に顔が小さくなる治療ではありません。
一般的な経過は以下の通りです。
・施術後1~2週間:噛む力が弱くなった感覚
・1~2か月後:筋肉が徐々に細くなり、輪郭変化を実感
・2~3か月後:最も自然な変化を感じやすい時期
ボトックスの作用持続期間は、平均して約3か月前後とされています。
エラボトックスの施術間隔が重要な理由
「どれくらいの頻度で受ければいいですか?」という質問をよく受けますが、
それ以上に大切なのは頻繁に打ちすぎていないかという点です。
短い間隔で繰り返すと、
・薬剤への不要な曝露が増える
・理論上、抗体(耐性)ができる可能性が高まる
・噛む機能の低下や、頬がこけて見える原因になる
といったリスクが考えられます。
そのため、最低でも3か月以上の間隔を空けることが、一般的に安全な目安とされています。
ボトックス耐性について
耐性は突然起こるというより、徐々に感じられることが多いです。
・効果の持続が短くなった
・同じ量でも変化を感じにくい
・繰り返すうちに反応が弱くなる
ただし、耐性のように感じるケースの方が実際には多いのも事実です。
例えば、
・原因が筋肉ではなく唾液腺だった
・注入位置や深さが適切でなかった
・噛みしめの習慣が強く残っている
こうした場合でも、効果が弱く感じられることがあります。
そのため、耐性を疑う前に、原因と施術設計を見直すことが重要です。
耐性を抑えるための考え方(ゼオミン・コアトックスについて)
耐性対策の基本は次の通りです。
・短期間での繰り返しを避ける
・必要以上の量を使用しない
・正確な筋肉に、必要な分だけ注入する
ゼオミンやコアトックスは、複合タンパクを最小限にした製剤として知られ、
免疫反応の観点から選択されることがあります。
ただし、製剤だけで耐性を完全に防げるわけではありません。
投与量、施術間隔、体質などが総合的に影響します。
同じ製剤・同じ量なら効果も同じ?
実際にはそうとは限りません。
・注入の深さ
・筋肉全体への分布
・希釈と拡散範囲
・噛みしめなどの生活習慣
これらによって、同じ量でも結果は変わります。
まとめ
エラボトックスは
「打てば必ず小顔になる」治療ではありません。
・原因は何か
・筋肉型かどうか
・適切な量と分布
・適切な施術間隔
これらを丁寧に説明し、設計することが重要です。
パープルクリニックでは、15年以上の経験を持つ院長が直接、丁寧に施術を行っています。





