テレビをあまり見ないので

あとから知ったのですが


紅白に

松任谷由実がデビュー50周年で出場したとか・・



ああそうか

あの人はずっと歌い続ける人生だったんだなと


自分の人生の重ね合わせて

ちょっと思うところがあった






若かりし頃
私の年代には
たくさんのシンガーソングライターがいて

彼らは
その時代、その年頃に感じた事柄を歌にして
私達若者に届けてくれていたのだけれど


今の若い人達にはそういう歌手がいるのだろうか



卒業写真を見てため息をつき
友が自分の命を終わらせて息を呑み
彼氏とビール工場の脇を走り
少年時代を懐かしみ
外の世界と自分の世界との隔絶に愕然とし
忘れ物にかこつけて自分の人生や生活を顧みて

もちろん
一度も会ったこともないし
全く交流のない歌い手ですが
共に時代を生き
共に少しづつ年を重ねていって
共に老いていく


それが当たり前でした。

けれども
そういう歌手が
子供の世代にいたのかな?


子供に聞くと
浜崎あゆみかな?
でも共に人生を生きている感じはしないと


なんか
寂しさを感じる

それと同時に
なんと私は恵まれた世代だったのだろう

別に、コンサートに行くとか
そういう熱烈なファンではなかったのですが

たまにCDを買ったり
ドラマの主題歌で毎週聴いてたり
街から聞こえてきたり
ラジオから聴いていたり

そんな程度の頻度でも
私の人生に
彩りを与えてくれていたんだと

暖かい心の満たしや優しげな揺らぎ
振り返った時の
もわっとほろ苦い感触やトキメキ

ありがたいことです。