数ヶ月前に彼が友達とお店に飲みに来たんです。
私「久しぶりー！髪伸びたね（笑）」
ゴ「ババア元気そうだな！」
世間話や近況報告などをしてしばらくはお互い様子見のような感じでした。
ゴ「今はどうなの？
誰か良い人見つけた？」
私「うん。すごく良い人と出会えて結婚する事になったよ。
まだ親に挨拶とかそうゆうのはしてないけど
2人の間では話進んでるよ！」
ゴ「・・・そうなんだ。
まぁでも・・これでババアも人妻か！（笑）
どんな奴？」
私「大切にしてくれて、真面目でイケメン。
ゴリラじゃないイケメン（笑）」
ゴ「ふぅーん・・
まぁ・・良いんじゃない？」
私「ねぇねぇ、今なら教えてくれる？
あの時私と一緒になる為にどんな行動してたの？」
ゴ「あー・・
今だから言うけど、あの頃家に帰らないようにしてたんだ。」
私「え！？何で！？
それにはどんな効果が！？
どこにいたの！？」
ゴ「事務所にいたり実家にいたり。
家に帰らないようにして喧嘩になれば離婚しやすくなると思ったから。
キッカケ作り。」
私「口だけじゃなくて本当に離婚する気あった？
今更怒らないから正直に教えてよ（笑）」
ゴ「本気で離婚する気だったよ。
本気で一緒になりたいと思ってた。
でもこの日に離婚出来るとか今月とか来月とか
はっきり言える事じゃないから
すぐに離婚するんだって期待させて待たせたら可哀想だから言わずに動いてた。」
私「へぇー。本気だったんだね。
でもあの時選択間違えなくて良かったわー（笑）」
ゴ「ババア！」
彼は最初の頃の印象は
不倫にのめり込んで離婚するようなタイプではなかったんです。
数ヶ月に一回会う女性が私と出会う前にいたらしいのですが
普段は連絡を取らず、直前に連絡して会うと言う関係だったみたいです。
だからその要領で今回も、と思っていたら思いのほかのめり込んでしまったと言うわけです。
本人曰く
俺はそれなりにモテるから余裕があり
ちょうど良い付き合いが出来ると思ってたようです。
学生の頃は後輩の女の子達にキャーキャー言われていたと自慢して来ましたが
動物園からゴリラが逃げ出したとパニックになり
何度見てもそれに慣れず
見かける度にキャーキャー言ってたんじゃないかと言ったらババアからクソババアに昇格しました
私の見解ですが
彼が私に本気になり一緒になりたいと思ったのは
彼が他人に見せたくない部分を見抜いて
プライドを傷つけない程度に理解を示したから
というのが大きいかなと思っています。
人に知られたくない内側をやたらと刺激しても逆効果な場合があります。
わんちゃんが信頼している人間にお腹を見せるような物です。
信頼していない人間に無理矢理ひっくり返されてお腹を見られそうになったら噛み付くでしょう。
私は彼が表に見せている姿と内側に秘めている姿にかなりのギャップがあるのを感じたんです。
もちろんそれは誰でもギャップはありますが
彼はプライドが高く誰にも知られたくない
知られてはいけない
と言う気持ちが特に強い感じでした。
彼の場合は若くして社長という立場を受け継いで
仕事の面でプレッシャーが人一倍あり
家庭もある
社員もいる
親からの期待もある
きっと、親の世代より落としてはいけない
父親よりも上に行かなくては
その課題で自分を常日頃から奮い立たせていたんだと思います。
彼の雰囲気は自信家で野心もありとてもパワフルなんです。
けれど私は彼の表面ではなく内側を見ていました。
彼が必死で隠している
表の彼がいつも闘っている内側の彼を。
男性は女性が思っているよりも
常日頃から大なり小なりプレッシャーと闘っています。
女性には知られたくない弱さもあるでしょう。
そこをそっと察して包み込んであげる強さと優しさが
女性には必要なのではないでしょうか。
上目遣いで可愛さをアピールし
私こんなに尽くすタイプだよと表面的な愛情をアピールする。
そんな事よりももっと大事な事があるでしょう。
これは不倫恋愛だけではなく
普通の恋愛でも大切な事です。
もっと言ってしまえば
相手の気持ちを汲み取り
寄り添う事は恋愛だけではなく
異性同性関係なく
人との関わりでとても大切な事です。
そして
相手に寄り添いながらも
自分の芯はしっかり持つ事です。
私は彼の事をとても好きでしたが最終的には彼を選ばなかった。
きっと、独身同士だったとしても最終的には選ばなかったでしょう。
それは
私の望む未来
私の望む幸せは彼とでは築けないと確信していたからです。
例え不倫恋愛ではなくても。
彼が既婚者という障害がなくてもです。
私が幸せになるのは彼とではない。
ただそれだけです。
わんちゃんの腹見せで思い出した余談ですが
昔友人の家に遊びに行った時に
友人宅で飼っていたわんちゃんが初めて私を見た瞬間からひっくり返りお腹を見せて来たんです
見ても腹
触っても腹
腹 ！！ 腹！！ 腹！！！
よっぽど服従したかったのか
それとも
俺の背後に回るな
と言う事なのかはわかりませんが
遊びに行く度にそんな事になるので
友人家族がしまいには自分達の飼い犬にドン引きするくらいひっくり返って大人しくしていました。
お腹を見せている時の
好きにして！！
と言うようなうっとりした顔が印象的でしたね・・