ここでやる事は全部終わった
最後も1人だった
残りの食材を使って1人で賄いを食べ、片付けをした
誰もいない店で最後にさよならを言った
荷物の整理などで明日も店に行く
それでももう仕事をすることはない
だからさよならを言った
本当の意味でチームにはなれなかったんだと思った
誰かのせいにするわけではなく、自分の無力を悔やんだ
最後のお客さんはケンタといーちゃん、それに金ちゃんだった
俺が最後だと知って来てくれた
素直に嬉しかった
だけどやっぱり最後ぐらい一緒にやりたかったのが本音
明日からは友達だけど他人
もう同じ事で一緒に悩む事も、喜ぶ事もない
友達だからこその気を使う事もない
次会うときに伝えようと思う
あの時誘ってくれてありがとう
本当に嬉しかったよ
そして夢半ば、まだ何も為して無いのにやめてゴメンね
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