今年の春(2009年春)以降、イタリアでネオニコチノイドに浸さないトウモロコシの種をまいたらみつばちの「健康が回復(復活)」した
今年イタリアでネオニコチノイドに浸さないトウモロコシの種をまいたら、去年の残りの種を使ったのではないかと疑われる例をのぞいて、消滅した蜜蜂の群れはほとんどなかった。(2009年6月)
これはあきらかな反応がでた偉大な成功と言えるのではないか。
調査員や養蜂家、地元の役所の人たちから集められた最新のデータから判断すると、イタリア政府によって昨年、殺虫剤に浸して農薬でコーティングされた種をまくこと禁止が発令されたことで、おどろくような反応が出ているようだ。
イタリアのピエモント地方の専門家ジャコモ・ミケラッティはこう考えている「今年のトウモロコシの播種について、2008年を振り返ると何度も何度も心配して理解してきたようなトウモロコシ畑に囲まれた養蜂場で広がったミツバチ大量死が、見られないのも当たり前といえるのではないか。
さらに蜂蜜協会「Aspromiele」から、Turinの州にあるLuserna San Giovanniにある蜂群全体の中で失踪したのはたった一例であったと、係官に報告された。この例では、蜂が生きているのか死んでいるのか見つかっていないために、我々にはこの失踪したミツバチを分析するのは無理である。その近所のトウモロコシ畑で、昨年残ったネオニコチノイド系農薬がコーティングされたトウモロコシが使われたかもしれないという疑いが残った。」
Udine州の大学からMoreno Greattiはこう考えている「Friuli ベネチアGiulia(イタリアの北東部)とイタリア北部の他のトウモロコシ作付地域では、今年は蜂の群れにはトウモロコシをまくのと同時に起こる蜂数減少や大量死が起きていない。今日まで巣箱にはこの貴重な昆虫ミツバチが元気よく暮らしている。イタリア北部や国中の養蜂家は、ネオニコチノイドとフィプロニルがコーティングされたトウモロコシの種を一時禁止することは称えられ感謝されるべきだと全員一致で認めている。ドイツやフランスでも似た状況で、ミツバチは健康を取り戻してきた。
われわれが住む地域では2009年3月4月にはミツバチ大量死は地域ミツバチ研究所にまったく報告が来ていない。1999年以来報告が来ないのは初めてのことだ。今年は同研究所にはこの地域のあちこちに10の巣箱を置き、死んだ蜂を特殊なコンテナーに入れてモニター調査をしている。この調査は、トウモロコシ播種の時期をカバーして研究するために3月から5月初めにわたり遂行されてきた。播種前、播種中、播種後にわたって、トウモロコシ畑の近くに置かれた巣箱には違いが全く見うけられなかった。」
ミツバチヘギイタダニや病的な症状がその年の他の時期に見うけられはするものの、神経中毒系殺虫剤を種にコーティングすることを一時禁止することは、明らかに状態を良くしてきた。
イタリア養蜂協会会長Francesco Panellaはこう言う。「トウモロコシ作地割合が大きな田舎で仕事をしているミツバチ飼育者を代表して、今度だけは素晴らしい知らせを立証するために、農政大臣に「ミツバチを殺すコーティング種を一時禁止してくださりありがとう。Poヴァレーにおいた巣箱はふたたび蜂の活気にあふれています。」と手紙を出した。イタリア北部ではどう見積もっても100万ヘクタール以上にトウモロコシが他の作物に比べてたくさん作られている地域だ。この地に毎年育てられている主要穀物7種のうちの1つである。今年のすばらしく並はずれた蜂群の春の建勢はイタリア北部のアカシア蜂蜜の大収穫を意味している。われわれは今ネオニコチノイド・コーティング種を一時的禁止から絶対的禁止へ確実にしていただくことを切望する。過去数日間、南部イタリアの柑橘果樹林でミツバチ大量死の悲しいケースの知らせをいくつも受けているが、そちらはネオニコチノイド系農薬を散布してきた地域だ。(2009年6月26日)
イタリアはミツバチを救うためにネオニコチノイド系農薬のコーティング種を播種禁止を続けている
イタリア農政大臣はクロチアニジン・チアメトクザム・イミダクトプリドを含む殺虫剤をどんな種へコーティング使用することも一時禁止した。(2009年5月)
何万ものミツバチが養蜂場へどうしても戻れない。方向感覚が失われているから、ミツバチは帰り道に迷い、そして死んでいく。他のものは、もしトウモロコシの植物体がネオニコチノイド系農薬を吸収して成長してきたものなら、その葉から浸み出すほんのごくわずかな水滴を吸い込んでただ落ちて死んでいくので、昨年9月に“CCDの可能な対応”としてイタリアが一時的に一部の殺虫剤をコーティングした種を播種することを禁止した。
フランス(最近それでも新しいネオニコチノイド系農薬が市場に許可されたが)、ドイツ、スロベニアの例にならい、イタリアの農政大臣がクロチアニジン・チアメトクザム・イミダクトプリドを含む殺虫剤で種をコーティングするための使用をどんな種にも「予防的対策」として一時禁止した。
Fipronil(フィプロニル)もまた、「蜂に中毒に似た症状を引き起こす種まきの時期にその環境に散布する」農薬リストに加えられてきた。
あたらしい法律は大ビジネスを規模縮小したので、すでに農薬産業によって異議申し立てられてはいるものの、また一年後には一時禁止の期限がくるものではあるが、イタリア政府は一時禁止に踏み出した。
もし今年の春にトウモロコシの播種の後に蜂の生存について増進が観察されたら、その法律は更新される可能性もある。
しかしながら、今問題になっているネオニコチノイド系農薬は種にコーティングされることでトウモロコシの樹液の中に吸い込まれてトウモロコシの実の中にまで回り、内側から恒久的に殺虫剤が効き続けることになるし、ネオニコチノイド系農薬は花が咲いたあとも果樹や多種大量の作物の上に散布され続けるだろう。さらにネオニコチノイド系農薬は通常昆虫が広めるブドウ園の病気を防ぐために絶対にしなければならない対策の一つとして使われ続けていくだろう。
ネオニコチノイド系農薬の環境への安全性に対する意見はひろく様々あるが、多くの養蜂家は毅然とした態度でこれからの世界の安全のためにネオニコチノイド系農薬の禁止を求め続けていくものである。