注文したのは
チャーシューメン
おぐらやは
まだわたしが中学生の頃に
母方の祖母が特老に入院していて
はるばる母に連れられて
毎週のように通った道にひっそりたつラーメン屋だったわけだ
その時はまだナビもなく高速もなく一宮からかなりの距離だったに違いない
B型の母親はひたすら293号をまっすぐ行けばつくと言う父のコトバを信じて通っていたのだろう
そのときは
まだ先代が元気で中学生の息子さんがラーメンを運んでいた
野菜からとったコンソメ
塩の効いた透き通るスープが美味しかった
これは醤油?塩?
衝撃的な出会いだった
日に日に弱っていく祖母を見舞いながら
帰りにラーメンを食べる
すっごくボロい店舗に
似つかわしくない繊細な味
寒い冬には少し物足りないそんな優しい味だった
いつしか元気だった先代の姿がなくなり
まだ中学生くらいだった息子さんとお母さんで切り盛りするようになった
あれから30年…
さすがにスープの色味は透き通る白さ
ただ大味になった気もしなくない
仕方ない
大型店舗になり観光バスまでくるくらいだからな
麺のやわらかさに飽きてしまい
残してしまったけど
あの頃の思いを忘れずに
頑張って欲しい
私の中ではまだ中学生の頃の彼なのだが帰りの会計の時におじさんが出てきた
多分歳の頃は私と同年代なのできっと彼があの頃の息子さんなのだと思う
いろんな意味で年月の早さを感じた1日だった