Emerald Physics CS-2 スピーカーレビュー その1 | 喰らうオーディオ!!!

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Emerald Physics  CS-2 スピーカーレビュー その1
fl001
CP(中古)   ★★★★
デザイン    ☆☆
手放せない度 ☆☆☆☆


一流のマニアでも知らない製品をぽろっと
使ってしまうのが当ブログの見どころでしょうか。

2013年最後のブログはそんな真骨頂、
Emerald PhysicsエメラルドフィジックスのスピーカーCS-2です。

えっ?知らない?


本スピーカーは2008年には、アメリカの権威ある
絶対的金耳賞の受賞歴を持つなど一味違うスピーカーです。
■アメリカの08年金耳賞 受賞



日本には当然のごとく未輸入で
調べた感じだと代理店が試しに輸入したのものの
鳴かず飛ばずで市場に流出。
流れ流れて我が家に来たと思われます。


ブックシェルフ好きの私が遂に
食指を伸ばしたのが本スピーカーですので
そんじょそこいらの特徴の強さではありません。

まず、見た目はほとんどモノリスです。
fl002
キューブリックやリドリースコットが映画の小道具に使った
と言っても全く違和感のない超SF感のあるデザインです。

かっこいいかカワイイかではなく
独特な存在感です。
side001
この通り超薄型
というか箱がありません。
コンデンサースピーカーの如しです。

しかも、ユニット構成なんですが、
上部のショートホーンと
布で隠れて見えませんが
15インチのダブルウーファーによる2Wayです。
up01
bk02ショートホーン裏側

そうまさかのダブルウーファーズです。
能率は驚異の100dbです。


さらに、ネットワーク無のマルチアンプシステムです。

もうこれは買うしかないでしょ!
というぐらいエッジの効いたスペックです。

価格はというと小売が$3500です。
アメリカは値引きがあまりなかったはずなので
日本定価で50万円クラス。

最近の同社の製品はもう少し高いので
舶来ものということも加味して80万ぐらいですかね。



で肝心の音ですが

これは素晴らしい!
我が家で鳴らしたスピーカーとしては
もっとも良かったのでは?と思わせる完成度の高さです。


まず、定位が素晴らしい。
トップレベルのブックシェルフぐらい
精度の高い定位です。
奥行き感も抜群。

さらに音にキレがある。
高能率のホーンだけあって中々の音抜けです。

そして、音場感もバッチリ
15インチ4発とは言え、エンクロージャーが無いため
本当に低い音は出ません。

しかし、箱が無いだけあってきわめて自然な低音。
バスレフのような取って付けたような温い低音とは無縁です。


■HELL FREEZES OVER/ EAGLES
hell freezes over

言わずと知れた90年代にリリースされたイーグルスの名盤。

このアルバムってこういう音だったのね、というぐらい
ドラムとボーカルの乗りが良い!

ブックシェルフだとこうは鳴らない。
中低域に厚みがあると全く違いますね。



とまぁ結論としては
すこぶる良かったCS-2ですが初めてのマルチということで
満足の行く音を出すまでに、色々試行錯誤がしてみました。

それはまた次回へ。