プラットラット

プラットラット

気を失いかける臨床カウンセラーです。気絶しそうな出来事やつぶやきをお届け。読めばもれなく"眉間のしわ”がついてくる。


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ああ いい天気だなぁ

空はその又上に空を広げて

どんどん広がってる



ヒヤッとくる風は きらきらしながら

この真上の木々を 静かに踊るんだ



僕はこの日をどんなに待って

どれだけ陰鬱な気分になっているか



新しい朝は いつもと同じ朝

この子ども達のにぎあう まん丸な公園も

変わらぬ不安を投げかけてくる

ハトが光に泳ぐ

舞い落ちる花びらが 

やさしく語り合う二人の頭に降り注ぐ

なんてまぶしい

けれども-

冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んで

又いつものように

ひっそりと木陰の奥に身を潜ませたくなる



だけど

僕は この美しく眩しい風景が好き

満ち足りた空気

あどけない笑顔



こんな僕

こんな僕

似つかわしくない僕

この 温かい時間にいてなお

少しでいいから

あの 片隅で

恐ろしいほどの美しい世界を感じていたい




「うつ病です」


ふさぎ込んでいるとそう言われるので

今日は少し気分がいいんです と。

先生は 満足そうに 「そう」と。

ここに来る前思いついた夢の話

「それはね」 「あれはね」 「だからね」 「多分ね」 「つまりね」

そう繰り返す先生の顔は

とてもいい感じ

肩の荷がおりる

「うん 大分よくなってきたね、天気のいい日は外に出たくなる?」

天気のいい日は 顔が怖い

眼が怖い

不安でいっぱいになる

狭くて薄暗い片隅が 嫌だけど 欲しくなる

だから

ええ、そうですね、少しは、と。

「うん うん」と。

薬を貰って 急いで家に帰って

行って来た と報告すれば

この日は終わってくれるだろうか

いつの間にかこの日が去ってくれるだろうか


誰にも知られない

神様も知らない

どこかの片隅に 

行ってしまう 連れられてしまう

ずっと一人で これから先 ずっと一人だけで。

外でぼぅっとしていると

誰か しゅるしゅる 小声で言う

天気がイイでしょ

陽にあたると 身体にいいから

ぼぅっとしてるわけ

でも

誰かが しゅるしゅる 耳元で

しゅるしゅる ささやくから

ああ うるさい!ってなる


耳の穴ぎゅっっと掻く

おもいっきり 引っ掻く


しばらく静かになるけど

また 小声で 誰かが


誰かが しゅるしゅる


耳を掻く 引っ掻く


ああ うるさい!


もっと引っ掻く

ぐりぐり 人差し指で ぐりぐり


ああ! うるさい うるさい 

引っ掻く たくさん 引っ掻く


しゅるしゅrが 鼓膜を通って

脳みそに入って行きそう

ああ!うるさい!


耳!この耳!この耳!この耳!この耳!この耳!この耳!この耳!この耳!





彼の人差し指は かさぶたの様な物と

新しい血で 赤黒い

耳の中は すでに赤

自分がどんなに彼を呼んでも

しゅるしゅる 以外は聞こえない

一休み

ひとやすみ


ふうっ



今日は休憩させてね


エビスBeer と 白菜キムチ


飲んで飲んで飲んで 食べて


飲んで飲んで飲んで飲んで 食べて


そう そう 自家製ピクイルス


飲んで 食べて


きわめつけに ふふ シメサバ


自分は サバには 結構 つおい!


ふふ 飲んで


今日は 飲んで 飲んで また飲んで


一休み


あなたも ちょとは


黙ったままで 


ほんの少しでいいから


付き合って  ね 


ちくちくちく ちくちくちく

頭の中で 何かが這ってる

虫がいるんじゃないかと思う

左右にちくちく 動く事もあるけど

たいてい真ん中で

ちくちくちく ちくちくちく


いらいらしてくる

ちくちくちく

これは ゴキブリなのかもしれない

ひょっとして

大きな黒光りした奴が

ぬめぬめしながら 移動してるんじゃないか


ちくちくちく ちくちくちく

いつ入ったんだ

耳から入ったんだ ちくちくちく

耳からノドに入っていけば

まだ良かったものを


ああ ちくちくちく

何か 何か 自分にささやく

ちくちくちく ちくちくちく

ちくちくちく ちーくー

… ち くー 


まだ まだ です

まだ だめ です

危ない です

か か かなり あぶ あぶない です





泡を吹く

一斉に 彼を支える

「用意して」 医師の声が耳に響く


ミミが死んじゃったの

もう一週間 ミミのそばでめそめそしてる

悲しくてどうしようもない

ミミがずっと居てくれたから 彼と別れた時も立ち直れた

泣き続けたけど ミミが慰めてくれた

にゃあと鳴いて 私の膝に乗ってくれた

ごろごろノドを鳴らして 私を気づかってくれた

パパが死んじゃった時は

こんなに悲しくなかったのに

ミミが死んだら もう 世界の終わり

ミミの瞳 綺麗だった

ミミの身体はとても温かくて

一緒に寝たわ ん 毎日よ

ミミの身体を包むと 私が抱っこされてるみたい

ミミは私の事を愛してくれた

もちろん 

私もミミを愛した

とっても とってもよ

ミミのすべて

人なんか死んだってなんとも思わない

でも ミミは別

ミミは私のすべてだった

だから

ミミが死んでから

ミミの内臓を取り出して 食べようと思ったの

ミミの身体はそのまま残って

ミミの中身は私の肉になるのよ

いろんなとこ食べようと思った時

あっ 「ソーセージ」だって気付いた

ミミの腸の中を取り出して きれいにして

膨らませると

ミミとおんなじ ふわふわの 腸で出来た風船

抱きかかえて 

ゆっくり眠るの ゆっくり


だから 今こうして

落ち着いて お話できてるのよ




彼女は55歳。

少女のようなレースの服を着て

一ヶ月ぶりの笑顔を見せた。


くしゃくしゃと前髪をかきあげながら視線を合わさずに入ってきた。

相変わらず真っ青な顔色。

そっとソファーに腰を下ろしてから、いつものようにヒクッと唇を震わせて話し出した。


1300人の命を救った 

あいつは数を表す人で私は何故か電車に乗りながら、

壁にあちこちあるボタンのようなものを押していた 
ボタンが何回か押されると命が救われるのだ 

押す度に数字が減っていく

私の命もその中に入っていた。

もう終点になってしまう 

はやく はや

く   は やく

残るはあと3人だった。

必死になって私はボタンを押した

ただただボタンを

押した 押

した 押し

た 

     終点 

残念ながら1という数字が残った

とりあえず大勢の命を救う事が出来た 

一人の命が救えなかったが- 

止まった電車の中で 

このたくさん乗車している人の誰か一人が亡くなった 
誰が? 

静まり返った中でいきなり私の心臓がガクッときた 
それは私だった



見事なまでに視線を合わすことなく ふうっとため息をついた。

これが終わりの合図である事は十分承知している。

声をかける隙さえ与えず、さくっとソファーから立ち上がり

がたがたと歯をならしながら逃げるように退室して行った。

いつも右肩にいる。

眼の縁にふと入る。

誰だか分からん。男か?女か?

見ようとして右肩を振り返る。

― 居やしない

暫くたってまた右肩に人が見える。

居る。居る。確かに居る。

― 今だ!

― ちっ やっぱり居ない

こうして 真正面を向いてー

じっと前を見据えてー

― そらっ!

― ちっ!

誰なんだ。どんな格好してんのかも分かんない。

イライラする。

じりじりして落ち着かん。

また居やがる。

― 振り返っても振り返っても居ない

― うーっっっっっ

何時になれば見えるんだ。

どうすればそこに居る。

居る。居る。居る。

右だ!居ない!居ない!

誰?

だれ?

だれだぁ!

こんなに心配してるのに何故分かってくれないの?


一生懸命なのにどうしてそんなことするの?


一番大事に思っているのにどうして?



大事にしているのは相手の人?

大事にしているのは自分の想い?

日本人に多い会話

意見をはっきり言わない事


私、耳が遠くなっちゃったかしら。テレビの音がよく聞こえないわ。


これを少しまくし立てるように言う。

聞き手は 音を大きくしろ と言われていると思う。

反感を伴う。


部屋の中で。

― 暑いなぁ…


相手に聞こえるように言う。


部屋を冷やせ と言われていると思う。

反感を伴う。


言ってる方は罪悪感が無い。

人は言葉の裏をとる事の方が多い。

何気なく反感が溜まってくると

どこかで一気に吐き出す事になる。


だが言ってる人にはさっぱり分からない。

何故そんな事で怒るのかと不思議に、理不尽に思う。

聞き手も積もり積もっている事が分からないでいる。


何気なく胸の内が悪くなったら

どうしてそうなったのか

自分に聞いてみよう。

身近な人であれば尚更だ。

なんとなく を見過ごさないようにしよう。

いつも考えてたら大変だけど

そう言う日もあっていいよ。