ー島国から島国、さらに島へー


国際通りで資金稼ぎをしていた俺に声をかけてくれた、ある一人の男性。




「面白いことしてるね!」


「頑張ってよ!」




その男性はそれだけいうと、続いてこう言った。





「俺そこでラジオしてるんだけど、面白そうだしでてみる?(笑)」





(ラジオ!?)





一瞬状況が読めなかったが、それもほんの数秒。
ありがたすぎるお話に勢いで乗っかった(笑)






1時間後。







俺はFM那覇さんのスタジオに着いた。


初めてのスタジオ入りという経験に心が高ぶっていた。




スタジオの皆さんに挨拶をし、1時間の生放送が始まった。





1時間の生放送も無事に終了し、MCと出演者の皆さんの見事なフリのおかげで、素人の僕も楽しく喋らして貰えた。



しかし、勢いできた俺は思っていた。





(一体この人達は何者なんや?)






声をかけてくれたMCの男性が再び話しかけてくれた。






「今からみんなで飯でも食いに行こか!」




そこで皆さんと生放送中に聞けなかった事など、その方たちの話を色々と聞いた。





「琉球パフォーマーズコネクション」



MCの彼はJJさん!
元国家公務員という、異色の経歴を彼を筆頭に活動している、パフォーマーの皆さんたちだった。







その夜は、熱い想いをみんなで語ってめちゃくちゃ刺激ある時間やった。







あの時に声をかけられ。




ラジオにでて。



今、こうして熱く語り合ってる。







出会いは突然にやってくるから旅はやめられない。







俺は彼らと再び会うことを誓い、次の日を迎えた。






早朝。





朝イチの便で、「石垣島」へと旅立つ。





持ち金が国際通りで資金稼ぎした分しかなく、
空港から市街地までは15㎞ほどあった。





雨も降りだし、ヒッチハイクも出来ない

というより、車が微塵も通らない。(笑)







「歩こう」




それしかないし、じっと出来へんたちな分、歩くのには慣れとります故に。




農家のおっちゃんに市街地の行き方を教えてもらったり。




すると!





車を運転していたお兄さんがハザードをたいてくれた。
人っ子一人通らへん所を一人で歩いてる俺を心配してくれて、空港から往復して来てくれたお兄さん。



なんと優しい。












市街地まで送ってくださり、安宿を探すことにした。




なんと!
宿一泊分しか所持金のない俺に、奇跡の朗報と出会いが待っていた!!!!





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