Barca~日本橋でトラットリアを! -2ページ目

○○の××って例え方ってどうなんでしょうか。

どうも、くっしーです。
ごきげんよう。

すっかり秋も深まって気づいたらもう十月も半ばなんですね。
あと一月ちょいで12月ですよ。
やばい、速すぎる、いくらなんでも。

まずは私事から。
先日宇都宮で開催された「ロードレースジャパンカップ」観戦しに行ってきました。
天気もとても良かったし、絶好の自転車日和でした。

めちゃめちゃテンションあがりました。
目の前を時速40キロ以上で突っ切っていく集団!!
きれいに体を傾けてカーブを抜けて、
最後はド迫力の集団でのゴール前スプリント!!
いやぁ興奮しました。
テレビで見るような選手の走りを間近で見る機会なんてめったに無いですからね。
ちなみに来週は「さいたまクリテリウム」もあります。
さいたまなら自転車で行けるかな?
写真はこんな感じ。



速過ぎてアイフォンのシャッタースピードじゃきれいにとれませんでした。
これで上り坂だっていうんだからたまらないです。


さてさて本日は


タウラージです。
カンパニア州のDOCG格付けのワインですね。
南イタリアで最初に認定されたものだったと思います。
人呼んで”南のバローロ!!”
ん~どうなんでしょうか、その言い方。
誰が言い出したのか知りませんが。

南イタリア屈指の高級ワインですね。
アリアニコというブドウ品種が主に使われて造られます。
「ギリシャ伝来の」みたいな意味の単語がなまって品種名になったブドウで
古代から続く伝統の品種です。

とても素晴らしい作り手がいくつもあります。

今回のワインは

「ヴィノジア タウラージ サンタンドレア」

「フェウディ ディ サングレゴリオ」という有名な造り手があるのですが、
そこの創業者家族が独自に立ち上げたワイナリーですね。
何かあったのでしょうか?

なのでノウハウはしっかり、それでも値段はお手頃に、というとっても都合のいい存在です。
いわゆる「狙いどころ」ってやつです。

タウラージ、私大好きです。

とても雄大で、重厚で、野暮ったいところが無くエレガントで、
理想のオジサマ像のようなワインですね。

ブラックベリーやカシス、プラムなどの完熟した果実味、胡椒のようなスパイスのニュアンス。
濃厚なだけでなく、エレガントな酸味もあり、しっかりとしたタンニンは熟成の内に果実の中に溶け込みまろやかに。

いやぁ素晴らしい。
何時かバローロを逆に「北のタウラージ」と呼ばせる日まで頑張って欲しいものです。

甘美なひと時を

どうも、くっしーです。
ごきげんよう。

台風週明けに関東直撃らしいですね。
火曜日朝らしいですがどうなんでしょうか、
寝てる間に過ぎててくれればよいのですが……

皆様もお気を付け下さいませ。

さてさて、たまには珍しいものをと思いまして。



「ヴィニャルタ アルピアーネ コッリエウガネイ フィオール・ダランチョ」

甘口デザートワインです。

ヴェネト州のワインです。
コッリエウガネイというのが地区の名前、小高い丘陵地帯になっています。

フィオール・ダランチョというのは直訳すると「オレンジの花」
モスカート・ジャッロ(=マスカットです)というブドウ品種でこのワインは造られているのですが、
このモスカートをこの地域ではそういう風に呼ぶんだそうです。

パッシートという製法で造られます。
ブドウを陰干しして水分を飛ばし、凝縮された果汁を搾ります。
通常よりもはるかに高い糖度になった果汁でワインを醸造すると
アルコール発酵を終えてもなお糖分を残し甘口ワインとして仕上がります。

また香りの成分も濃縮されるため。とても強い芳香を放ちます。

名前のとおりのオレンジの花、マスカットの爽やかさ、アプリコット、水蜜桃、紅茶、ナッツやバニラ。
とてもたくさんの要素にあふれたアロマ、コクのある甘み。
何と甘美な液体であろうか!!(陶酔)


デザートワインって普段飲みますか?
多分ほとんど飲まないですよね。

一回騙されたと思ってデザートワイン用に肝臓のキャパをとって置いてみてください。

とんでもないリッチな体験ができますよ。

トロトロの琥珀色の液体をグラスの中に軽めに注ぎ、ゆっくりと飲み干す。
椅子にはなるべく深く寄りかかった方がいいでしょう。
出来ればソファでゆったりと。

そして目を閉じて、長い余韻を楽しむ。
すぐにおしゃべりしてしまってはもったいない。

そんな数十分、いつのものお食事の終わりに設けてみては如何でしょうか?

日頃の疲れなどグラスの中に溶けていきますよ。

まさにお月様のような

どうもくっしーです。

秋分の日の本日。
まさに秋晴れの清々しい一日ですね。

空気も澄んでお月様もとてもきれいです。

やっぱりお月様ってロマンがありますよね。
ガッツリガンダム世代の私としては
死ぬまでに一回行ってみたい所です。

いつか月面都市なんかも実現するのでしょうか。
私すでに月に土地買って有るので
いつでもバッチ来いなのです。


実際行くのは老後の楽しみにとっとくとして、
今は名月を眺めながら
おいしいワインを飲むのが良いと思います。




「コンティゼッカ ルナ」

プーリア州、南イタリア、
足の形で例えて踵のところです。

元々あんまり良くない意味での多産な地域でした。
ビン詰めもされずに、
地元で消費されるようないわゆるバルクワインや
果汁のままどこかに運ばれて
他所のワインとして醸造されたり、
そんな消費が中心でした。

質の良いワインが造られるようになったのは最近の話です。

このコンティゼッカ家は
500年にも遡る古い歴史を持つ伯爵家で、
とってもクレバーな造り方をするなぁという印象です。

機械を入れるところは入れる、
人のこだわりを入れるところは入れる。

広大な畑をきっちり管理して、
高品質なワインを低コストでリリースしてくれています。

小規模な自分の畑で
芸術的なワインを作り上げる生産者も素晴らしいですが、
私はこのコンティゼッカを尊敬します。

とても彼らのメソッドはここに書ききれません。
一度ご自分で「コンティゼッカ」でググってもらって
インポーターさんの紹介ページをご覧になってみてください。
彼らの哲学がぎっしり書いてあります。すごいです。

このワインを「ルナ」(=月)とは
良く名付けたなぁと感心します。

グラスに注げば美しい黄金色に輝き、
ジューシーなトロピカルフルーツ一杯のアロマ。
樽から来るのバニラやナッツのニュアンス、
まろやかに角の取れた酸味。

大きいスケールを感じながらも、どこか親しみやすく。
グラスの中で少しずつ温度が上がっていくと共に、
様々な香りが表れてくると思います。
秋の夜長をゆっくりと楽しませてくれるワインです。
じっくりと時間をかけてお付き合いください。

好みのタイプです

どうも、くっしーです、ごきげんよう。

先日甥っ子が誕生日プレゼントにまぁまぁ良い自転車を買ってもらったそうです。
とりあえず軽く50キロ位からサイクリング連れまわしたろうと思います。
サイクルウェアくらい買ってやろうかな。

さて、本日のご紹介ワインはコチラ


「フランコテルピン クイントクアルト ピノ」

私の愛するフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のワインです。
ピノグリージョ種を用い、
例によってがっちりスキンコンタクト、無濾過、無清澄。

以前に黒ブドウから造った白ワインのご紹介をしたかと思いますが、
これは全く真逆の方法論です。
赤ワインの様に造る白ワインとでも言いましょうか。

果皮や種も一緒に醸造するので、果皮からの渋みや香りがワインに沁み出してより深みのある味わいになります。
飲みなれない方はちょっと驚くと思いますよ。

ちなみにピノグリージョ種写真で見るとこんな感じです。

かなり赤いですよね。
これでも一応白ブドウとして扱われます。

こういうブドウ達をグリ(=灰色)ブドウと呼んだりします。
ちなみに『日本の誇る甲州種』もこのグリブドウの類です。
遺伝子的につながってるかどうかはわからないですけどね。
甲州でもこんなふうに造ったら面白いのになぁと思います。
すでにあったら、ごめんなさい、私の不勉強です。

というわけで、このワイン、かなり赤いです。
ロゼだと言われたら間違いなくそう思うような色合いです。
実際ロゼは赤ワインから造るものなので、れっきとした白ワインなのです。

こればっかりは実際グラスに注いで見て欲しいです。
無濾過ワイン特有の靄のかかった薄紅色。
まるで秋の澄みきった夕暮をグラスに溶かし込んだような美しさです。

味わいも実に果実味豊か。
オレンジやグレープフルーツ、チェリーのような赤い果実も少し。
爽やかな酸味に、果皮から染み出た心地よいタンニン、ハチミツのようなまろやかなコク。

様々な旨味が絡み合う、深みのある味わい。

やっぱり私このタイプのワイン好きなんですよねぇ。
皆様もぜひ、お試しあれ!!

秋のお勧めもそろそろしていかないと

どうもくっしーです。
すっかり空気が秋めいてきましたね。

自転車が最高に気持ちいい季節です。
休みにまたロングライドしてこようかな。
150キロくらい。
ブエルタ・ア・エスパーニャも盛り上がってますよ。
ツールのリベンジに燃えるフルームとコンタドール、
地元スペイン優勝を狙うホアキン・ロドリゲスとバルベルデ。
ジロに続いて年間グランツール2勝をねらうキンタナ。
いや~熱いですね。
バールエリアで毎日放送中です!!ぜひぜひ見に来てくださいませ。

さてさて本日は秋のお勧めワインのご紹介です。



「カッシーナ グラモレーレ バルベーラ・ダルバ」

ピエモンテ州のワインです。
ピエモンテと言えばなんといっても『バローロ』『バルバレスコ』などのネッビオーロ種の
ワインが有名ですが、
バルベーラ種は生産量でいえばそれらを上回っているのです。
とっても多産な造りやすいブドウ品種なんですね。
繊細なネッビオーロと正反対です。


味わいは果実味はしっかり豊か。スミレの花のような華やかなアロマが特徴的で
酸味は一般的にしっかりと強く、タンニンは穏やか。

うーん、どうでしょうか、いわゆる高級ワインには成り難そうな感じですね。
事実ずっと素朴な地ワインでした。

ちょっと脱線しつつバルベーラ種の歴史もお話ししましょうか。

そんなバルベーラに革命を起こした人物がいます。

ジャコモ・ボローニャ氏
ブライダというワイナリーを立ち上げ、
1980年代初め頃に「ブリッコ・デル・ウッチェローネ」というワインを世に出します。
これが実に革新的でした。

フランスの手法に学び、葡萄の収量を落し、バリックと呼ばれる小樽を用いました。
ピエモンテでは伝統的には2000リットル以上も入るような大樽を使うのが一般的でした。
小樽を用いることでワインにより強く樽の影響が出ます。
木からタンニンが抽出されますので、バルベーラの弱かった渋みが補強され、
樽というのは内側を焼いて成型するため、その焦げ目からコーヒーのような香ばしい香りが付き、より複雑味が増します。
そう、バルベーラという品種はとても小樽と相性が良かったんです。

ジャコモ氏はとてつもない慧眼でした。
遅れること数年。
いわゆるバローロ・ボーイズなどと呼ばれた生産者たちが同じような手法を
今度は『イタリアワインの王』であるバローロに用いて業界に賛否両論の激震を走らせます。
その揺れは30年立った今でもおさまっておりませんが、それはまた別の話。
何時かゆっくりその話もできたらと思います。

バルベーラの革命は皆がそのプライドをかけて造っているバローロと違い、
比較的暖かく受け入れられました。
それ以降バルベーラ種という葡萄の可能性が醸造技術の向上と共に認められるようになり、
色々な生産者がおいしいバルベーラを生み出すようになりましたとさ。
というお話です。

ずっとブライダの話をしていましたが、
今日のワインは「カッシーナグラモレーレ バルベーラダルバ」です
私自身忘れそうになりました、ここからが今日の本題。

葡萄はワイナリーと同じ名のグラモレーレ畑で栽培されます。
標高の高い斜面、水はけのよい石灰質土壌。
ワイン用ブドウ作りとして理想的な立地です。
バローロの生産地域の中にはいくつか単一畑を名乗って製品化していい畑があります。
このグラモレーレ畑もその一つ。

ここではバルベーラを伝統的な大樽で熟成させます。
「おいおい、小樽での熟成はすばらしいって話をしてたんじゃないのか」
ってツッコミはごもっとも。

ジャコモ氏の革命よりさらに30年後の現在、
栽培技術、醸造技術のさらなる進歩、さらには地球温暖化などの影響もあり、
ワインはさらなる密度を手に入れることができるようになり、
逆に小樽にこだわる必要もなくなったのです。
大樽で熟成させることによりワインはエレガントさを演出できます。

カシスのような凝縮感のある果実味、すっきりとした酸味と、
特徴的な華やかな香り。バルベーラのエレガントさを上手に引き出したワインです。
実に秋らしい味わいです。
お試しあれ。(本題が短い!!)

あ、そうそう、さんざ話に上がったブライダ、
残念ながらジャコモ氏はすでに亡くなっているのですが、
現在も息子さんと娘さんがワイナリーを受け継いでいます。
例の「ブリッコデルウッチェローネ」や
さらに上級の「アイ・スーマ」等、氏の魂を受け継いだワインは現在でも入手可能です。
但し、結構高いです。6千~1万円位しますね。
レストランで飲もうとすると結構しちゃうので
ご自身でワインショップやネット販売などで一度手に入れて飲んでみるといいと思います。
さすがに本気で旨いです!!