ワークライフバランス隊長のDです。
普段あまり手に取らない本を読もう。
そう思って読んでみた一冊。
「ふくらみのある暮らし」
前書きにでてきた言葉ですが、
この間紹介した「彩り」と同義ではないか
と思うわけです。
▽ほんの少しがんがって人に優しくすれば、日常に彩りが加わるよ
前の記事で他の人へ向けていた心を、
自分を取り巻く環境に向けるのが、
本書でいう「ふくらみのある暮らし」。
◆あいさつで暮らしにふくらみを
ーーー挨拶はだいじです。そんないまさら、幼稚園児へのお説教みたいな、と思われるかもしれませんが、ひとりで暮らしているとこれは切実。「おはよう」と言うことが、案外むずかしいのです。ひとりで寝て、ひとりで起きて、ひとりで黙って朝ごはん。これでは、自分以外の生き物がいる、ということを忘れてしまいそうです。 (P12)
一人暮らしをしていたころ、
ある日ふと気づいて以来、意識して
「いただきます」を言うようにしていました。
せっかくつくった料理を
味わいもせず、ただ流し入れるだけ。
そんなふくらみのない生活に
嫌気がさしてしまったのかもしれません。
◆価値ある物は大切にされる場所へ
ーーーいいものでも、いまの私には必要ありません。それならば、必要とされる場所で大切にしてもらったほうがいいのです。(P20)
子どもをつれて外出すると、
「かわいいわね~」「いくつ?」と
よく話しかけられます。
そして別れるときには
「ありがとう」と言われるわけです。
むしろ、相手してもらって、
こちらが感謝したいくらいなのに。
そこで思いました。
「子どもの可愛さって
公共の資源なのではないか」と。
独占してちゃいけないんですよ!
もっといろんなとこに連れ出して、
可愛がってもらうことが、
子どもの社会的価値なのだから。
◆美味しくないのは器のせい?
ーーー毎日、鉄瓶でお湯を沸かしています。朝、目覚ましのコーヒーを入れるときはステンレスのやかんなのに、お茶の時はなぜか鉄瓶を使いたくなります。美味しくて、鉄分が溶け出して体にいいという効用以上に、ひと心地つきたい時間に、あの風情が嬉しいのです。(P48)
長浜で、ビールグラスを買いました。
いつもの銘柄で飲んでもいまいち。
モノは試しだ、と
全銘柄を注いで飲み比べたところ、
これだ!という合性の銘柄が発覚。
どんなものでも、それぞれに、
美味しくなる器があるのかもしれない。
◆必死にならない真剣勝負
ーーー(投扇興を)私が気に入ったのは、射的とちがって、ただ的を射ればいいわけではない、というところ。当てる姿の美しさ、扇の動き、そして投げ終わったときの構図が重要なのです。勝利めざして青筋たててがんばるのではなく、「ふんわり、余裕を持って優雅に競う」という曖昧さ。…(略)…人間、うっかりするとつい必死になってしまいますからね。(P65)
AKBの前田敦子が踊ってるCMを
コマ送りで見たことがあるんです、実は。
正直、感動しました。
どの一瞬を切り取っても、
自分をきれいに見せる姿勢&表情。
ここにいたるまで、どれだけの努力が
積み上げられてきたのか……恐ろしい。
一瞬一瞬に気を集中しないと
優雅に競うことはできないのでしょう。
必死に見せずに必死に生きたい。
◆悪念は、燃やし、流し、飛ばす
ーーー写経は書いて終わりではありません。たいせつなのは、書き終わったものを放置せず「火と水と風に流す」こと。燃やして灰にする。川に流す。風に飛ばす。自分のなかの悪しきものを文字に吸い取らせ、それを消し去って終わりにします。本当の和紙を使わないと、きれいに燃えてくれません。(P114)
中学生のころは、
嫌なことがあったら紙に書き出し、
書き終えた紙をビリビリに破っていました。
心から、頭から、体の中から、
嫌な思いは吐き出さないと、
ぐるぐる頭の中を回っていって、
増殖して思考を蝕んでいく。
いつか写経にもチャレンジしてみたい。
水に流すのが個人的には好みです。
が、燃やしてみるのもいいかもしれません。
以上、
『和のシンプル生活』でした。
自分の好みから外れた本も、
たまには悪くないですね。
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