これは僕も今までに経験しなかった事件ですが
個人売買をしている若い作家はターゲットにされる可能性があり、怖くて財産を奪われてしまい泣き寝入りしてしまうという事例があるようですので、作家活動されてる方が万一このような脅しを受けた場合の対処方法として、参考になればと思い書いてみます。
事件の具体的なことはかけませんし、その人のことをAさんとします。
昨年4月に、Aさんに言い掛かりをつけられて10万円を払えと脅されました。
どこで僕のことを聞いたかしらないし根拠ない
思い込みで、僕の人格否定をしてきました。
コスプレに関わる人全般に酷い偏見と
なにか恨みを持っていたようです。
拒絶したらさらに恫喝されました。
実は僕は個人ですけど大人がついていてます。
子供の喧嘩に大人がでてって言うことでは無いですけど、、
Aさんはインターネット歴20年以上のベテランで
社会経験もある人だと自分から言っていたので
大人だと思いますしメールがpcからのみだったことからもそれは間違いないのだろうと思います。
メールに関しては無視する方針になりました。
すると、2020年5月内容証明郵便が送られてきました。
内容は根拠のない請求でした。架空請求です。
1週間以内に支払わないと少額訴訟をする
と書いてありました。
架空請求詐欺犯がよく使う手です。
裁判になることを怖がる人は少なくないし
内容証明郵便を重いものだと勘違いしてる人は
少なくなく、びっくりして払ってしまう人がいるそうです。
内容証明郵便は嘘でも送れます。単に郵便局がその内容を証明するだけのもので、郵便局はどんな内容でも受け付けます。
内容証明に法的な効力はありませんので、
架空請求なら無視していいです。
無視したら2週間後に、定形外郵便が送られてきましたが、危険物である可能性もあるので受け取り拒否しました。
2020年6月、簡易裁判所から訴状が届きました。
Aさんは少額訴訟したようですが、裁判所がAさんの出した訴状と提出された証拠品を疑わしいと判断して、裁判所の権限で通常訴状に以降されてから此方に送られてきました。
少額訴訟は60万円までの訴状ですが、60万円以下ならなんでも出来るわけではありません。
原告の言い分が正しいと思われることのみを扱うのが少額訴訟です。
訴えられた人が、事実と違いますと言うだけですぐに通常訴状に移行されます。
今回は、Aさんの訴状が明らかに矛盾し怪しいものだったため、此方に送達する前に裁判所の判断で通常訴状に移行されたようです。
訴状を僕も少しみたのですが、論理破綻していて虚言とねつ造写真だらけ。あと誹謗中傷が書いてありました。
しかもそのねつ造は、初見の子供でもねつ造だと気付くようなレベルでした。
裁判所の場所ですが本来なら訴えられた人の管轄地になりますが、特例として原告の管轄裁判所に提訴する方法があります。Aさんはそれを使ったようでした。
此方からは遠隔地になるため法廷に行こうとするとその交通費と宿泊費だけでナン万円もかかります。
Aさんの10万円の訴えというのは絶妙で、
遠隔地の裁判所に行く費用と時間考えたら
詐欺師に金を払うのは不本意でも
払ってしまった方が負担が少ないと考える人はいると思います。
ちなみにAさんは弁護士を立てていなかったので、もし勝ったら丸儲けだったでしょう(裁判費用は1080円と特別送達に使う切手代だけ)
実は、簡易裁判所で扱う事件に関しては答弁書を期日までに提出していれば出席して答弁したのと同等になるという法律があります。 つまり答弁書を提出していれば法廷にいく必要はない。
ただ、当日に反論されてもその場にいないので反論はできないという弱点はあります。
しかし、Aさんの訴状は論理破綻しており
証拠写真もねつ造であることが一目瞭然でしたので、審議されることなく棄却されることが明白でしたので行く必要なしと判断しました。
通常訴状になると1回目の答弁会は挨拶だけで審議は行われません。2回目から審議されます。
審議するまでもない訴えでしたので、最短である2回目答弁会にて結審しました。
1回目答弁会 9月
2回目答弁会 11月
判決文は結審の12月に送られてきました。
判決
Aさんの訴えは請求理由がないので棄却する
当然ながら此方の100%勝訴でした。
すると、Aさんは控訴してきました。
控訴審は2021年3月
裁判所は一つ上にあがり地裁です。
地裁の場合は、1回目答弁会は簡易裁判所と同じく答弁書を出せば欠席しても構いませんが、2回目移行は欠席すると訴えを認めたことになってしまいます。
しかし、Aさんの控訴理由も理由にならないような内容だったし、一回目で棄却されることは確信していました。
判決
検討するまでもなく請求理由がないので棄却する
控訴審も此方の完全勝訴でした。
三審制ですので、もしかしたら
Aさんは控訴審判決を不服として上告している可能性はありますが、上告するには法律にそった
理由がないと門前払いされます。
Aさんの訴えが虚言であることは明白なのに
それを覆すような理由はたとえどんなに有能な弁護士をつけても不可能です。
ですので、控訴審の判決を持ってこの事件は
民事としては終結といえます。
虚言とねつ造をして提訴して財産を奪おうとしたことは詐欺罪であり、メールや郵便で脅迫してきたのは脅迫罪です。刑事事件としてはまだ終わってはいません。
Aさんが単なる詐欺師だったら、ここまでしつこくしてこなかったと思います。
よほど何か恨みを持っていて嫌がらせをしてきたようにみえます。
Aさんに恨みをかうようなことはしてないし、そもそも交流があったわけでもない。
文章をみると思い込みと妄想が激しいひとだとわかるので、被害妄想を持って、コスプレに関わるだれかを攻撃しようとしてターゲットにされたのかもしれません。
個人で活動されてるかたは気をつけましょう