母へ。

母へ。

2021年、母は他界しました。母がいた記憶を残しておくブログです。

 


お母さんへ


お母さんが亡くなって2年が経ちました。

ソファにてんとう虫がいました。

急いで写真を撮ったけど

保存されてなかったのは何故だろう。


最初の1年間は、酷く疲れを感じて

外に出ることも出来ず


たまに友人と会って楽しく過ごしても

その後はぐったり動けなくなる日々で、


夫も子どももいつ死ぬかわからないと思うと

怖くて仕方ありませんでした。


2年目になって、やっとひとりで

紅葉を観に行くことが出来、

少しずつ生活を取り戻し


今は普通に社会生活を送っています。


喪の仕事はいつ終わるのでしょう。

終わらないようにも思います。


辛いことを"乗り越える"というけれど

無理に乗り越えなくていいじゃないかと

抱えたまま生きるのもありじゃないかと

思っています。



台所に立つあなたを

そばでずっと見ていた私は

料理をする度に

あなたを真似ている自分に気づき


子どもと話している時

あ、お母さんは私にこんなこと言ってた

と思い出し


忘れることが怖かったのに

思い出の物なんてなくても

しっかり私の中に

あなたは存在しています。


私にはわかる。

姉夫婦が父を取り込んで

相続について良からぬことを考えていた事を

勘の良いあなたは気づいていて

私に少しでも残そうとしたこと。

それが姉を激高させ

私の排除に繋がったこと。


そして運の悪いことに

私は遠くに住んでしまっていたこと。


私は自分の生活のことばかりで

実家を放ってしまっていたことが

悲しい結果になってしまった事。


悔やんでも遅いけど

最後まで

私を娘として考えてくれていたこと

ありがとう。


何ひとつお母さんの期待に

応えられなくてごめんなさい。


これから残りの人生

お母さんが望んだ私になれるよう

生きていくよ。