私はショータイムに間に合う様に店へ向かった。


ディズニーランドでの疲労蓄積は相当である。


それは彼女達の方もだ。




お店に入ると客は私のみ。


まだ準備中である。


BGMも流れていなく、とても静かだ。


私は店の奥の角の方の席に案内される。


最近の定位置である。


Hが私の飲み物等準備してくれる。


ショータイムが始まる前の店内BGMは私の思い出の曲「Aking pahinga」だ。


わざとHがかけたんだろう。


前もやってたし。




さてショータイムの開始である。


私の席からはショータイムは側面に位置し、見えにくい。


そのまま座っていたら、正面に来いと女の子達から言われ渋々正面の席に移動。


ショータイム中はHだけを見ている訳では無いが、Hを見ていて目が合うと毎回


H「ダメー!」


と言ってくる。


なんでよ笑


恥ずかしいのか分からないが……。


とても可愛い仕草だ。



ショータイムが終わり席に戻る。


Hが帰って来る。


早速ガブガブ攻撃だ。


そういや今日はディズニーランドでも不意打ちでガブガブ攻撃された。


まさか外でもされるとは思わなかったからめちゃくちゃ焦ったが……Hは1日何回噛むの?笑


そして今日特に多かったのはマッサージをして欲しいである。


Hの肩から腰までの辺りをマッサージしてと言う。


ディズニーランドで何回かしてあげたが、腰の辺りをマッサージするとぷにぷにして私の方が気持ち良くなってしまうニコニコ


無心を保ちつつマッサージを何回もしてあげた。


でも多分Hは本当に疲れている。


ずっと私に身体を預けてウトウトしてるし。




すると、突如BGMが変わった。


奥から風船とケーキを持ってきたRと女の子達。


みんな「ハッピーバースデートゥーユー」


歌いながらケーキとバルーンを持って近づいて来る。


Hも隣で一緒に歌う。


マジか……予想してなかった……。


写真を撮ったりしながら、私の誕生日を祝ってくれた。


他にお客さん居なくて良かったーーー!


かなり恥ずかしかったが、準備してくれた事には素直に感謝である。


その一瞬はお店の女の子達みんな私の席にいるという異常事態。


まぁしばらくして他のお客さんも来たからバラけたけど。



私は目がショボショボしてきた。


コンタクトが乾いてきた。


Hに言うと、目薬とか色々持ってきてくれた。


私が1度コンタクトを外そうとしたら


H「私がやる」


と私のコンタクトを外した。


めちゃくちゃ怖い。


そして洗浄後に


H「私が入れる」


完全におまかせモードだ。


上から覗かれる体制。


入れる時に手間取ったが人にコンタクト入れられたの初めてかも。


Hも真顔でちょっとウケた。



ここでディズニーランドの喫煙所で私がライターを女の人に貸した話をされた。


H「女の人にライター貸してたね?」


私「うん。それがどうしたの?」


H「……」


へ?


別にいいじゃん……。


少し横目でキリッと私の顔を見るH。


なんか悪い事したんかな……。。。


技なのか本心なのか分かりませんでした。





そして時間である。





Hは私を見送る為に外に出てきた。


なんだか何時もの見送りと違うパターン。。。


だが、私はじゃあまたねとサッと帰る。


帰る際はグダグダはしないのだ。


……。


しかし。


なんだったんだろう。


少し気になる態度だった。


単なる思い過ごしだろうけど。




ここに長い1日が終わった。


とても儚い1日だった。

 

今月帰ると聞かされているH。  


だから大量にお土産を買っていた。


だが、別の情報は7月。


また別の情報は8月。


社長の考えがコロコロ変わり女の子達も分からないみたいだ。


いつ帰るかわからない状況、いつ会えなくなるか分からない状況。


とても悩ましい。


さよならの日にで会えない可能性もある。


急に言われても私はずっと夜の仕事なのだ……。






そういえば……


H「もしMt 富士行くなら」  


H「朝5時かな!」


……


まじか……  


行けたらね……。

 

でももし行けたなら少し長く一緒に居れるねと私は思うのであった。





続く……